概要
タイタニックの船内でふとしたことでジャックと出逢ったローズ。
彼女は豊かではないながらも自由気ままに生きる彼の生き様に惹かれ、交流を深めていく。
しかしそのことに関して婚約者のキャルから怒鳴りつけられ、母ルースからは実家が没落の危機に瀕しており、自分たちの今後の生活のためにはキャルと結婚しなければならないことを聞かされ、ジャックとの交流に迷いが生じる。
しかしお茶の席で、ふと母親の言いなりになるがままとなっていた少女を目にしたことで、ジャックとの駆け落ちを決意。
夕方、ローズはジャックの待つ船首部へ向かい、そこで彼に声を掛ける。するとジャックは彼女に目を瞑るよう言い、言われるがままに目を閉じたローズを柵に登らせ両腕を広げる。
そして彼が目を開けるよう促すと、彼女の目の前にはまるで自身が大海原を飛んでいるかのような絶景が広がっていた。
「私、飛んでるわ!ジャック!」
あまりの絶景に感激するローズ。
そして二人は顔を合わせると、お互いに芽生えた愛を確信し、口付けを交わした。
それは、タイタニックが見た最後の陽光の時であった。
パロディ
このシーンに於けるポーズは本作を象徴するものであり、当然ながらパロディされることが多々ある。
そのため本作を未鑑賞でもこのポーズを知らない人はあまりいないであろう。
尚、これをやれる客船は現代ではそうそう存在しない。縁起が悪いから禁止されている…というわけではないのだが、船首ほど船で危ない場所は無く、一般に機関部やヘリポートになっているため、立ち入り禁止になっていることが多いためである。
漁船とかいかだ、ボート程度ならご自由に(最も漁船でやってもムードぶち壊しなので、あまりオススメはしないが…)。
とはいえ、前述の通り船首部分は小型船舶であっても構造上一番に波をモロにかぶる場所なうえ、少しの揺れで海に落下する危険性も大きいため同様に危険な場所であるため、結局は自らを危機に晒すことになってしまう。
↑ようするにこうなる可能性大。
また組体操の「サボテン」がこれに似ているとネタにされている。
元ネタはルーブル美術館で展示されている世界的な彫刻であるサモトラケのニケ。このニケは、タイタニックの名称の由来となったギリシャ神話の巨神であるタイタンの子供の一人とされており、恐らくはそれに因んでいると思われる。