曖昧さ回避
- ハンガリー出身の社会心理学者のジョセフ・P・フォーガスについては「Joseph Paul Forgas」を参照。
「お前はもう少し利口だと思っていた。無限に菌糸を広げる私は、まだまだ進化する。しかし、人間にはもう進化の余地はないぞ!」
概要
別名: | 菌糸怪獣 |
---|---|
身長: | 測定不能(本体)、185cm(怪人態) |
体重: | 測定不能(本体)、60kg(怪人態) |
出身地: | 古泉市の地下 |
CV: | 河島順子(本体) |
第6話「地上最大の怪獣」に登場。
自らを「全長10kmの脳を持つ地上最大の知性」と称する、異常進化し高い知能を獲得した巨大キノコ。子実体の中核にある「菌糸脳」から菌糸を伸ばして地球全土を侵食することで、地球を支配しようと目論んだ。
本人曰く、この菌糸自体が人間の脳細胞に等しいものであるらしい。
サタンフォーガス | 怪人態 |
---|---|
菌糸の先端から子実体として怪獣態(これを本体と区別して「サタンフォーガス」、もしくは「フォーガス・バトルモード」と呼称する)や怪人態を生み出す能力を持っており、これらは本体である菌糸脳を叩かない限り何度でも再生・復活してしまう。
怪獣態・怪人態いずれも鞭状の腕を振るって攻撃を行い、さらに怪人態は体を粘菌状に流動化させて移動する能力を持つ。
東京近郊・古泉(フルイズミ)市の地下で発芽すると、10km四方に菌糸を伸ばし、地球規模で広がるコンピューターネットワーク「アースネット」の回線を経由して、TPC関連のあらゆるコンピューターを掌握してしまった。そのハッキング能力は凄まじいものがあり、感染前に外部接続を遮断したコンピューターまでも支配できる。
「さよなら人類」と題した怪文章を送付してTPCに宣戦布告する一方、古泉市に潜入したアスカ・シンがウルトラマンダイナであることを見抜き、拉致して懐柔を試みる。
さらに救援にやって来たガッツイーグル・β号とγ号のうち、β号を撃墜し、TPCヨーロッパ支部から防衛用ミサイルを発射させ、グランドームを破壊しようと企んだ。
しかしクラーコフNF-3000とユミムラ・リョウ隊員の駆るγ号の活躍によりその目論みは失敗。さらに「人間の心の中の光を信じる」アスカにも申し出を断られたために、サタンフォーガスを出現させて口を封じようとした。
複数のサタンフォーガスを放ってダイナを苦しめるが、ミラクルタイプの透視能力で菌糸脳の位置を見破られ、レボリウムウェーブ・アタックバージョン(タイプI)を受けて子実体とサタンフォーガスを根こそぎ焼き払われる。
自身の不利を悟った菌糸脳は宇宙へと逃亡を図るが追いつかれてしまい、フラッシュタイプにチェンジしたダイナの放ったソルジェント光線を受けて燃え尽きた。
その後の登場
『ウルトラヒーローズEXPO2017バトルステージ』
マガタノオロチが復活させた宇宙人軍団の一体として登場。ウルトラマンゼロと交戦し、一進一退の攻防を見せるが、ゼロナックルを腹部に食らって怯んだところにギンガクロスシュート、ワイドゼロショット、ザナディウム光線の一斉発射を浴びて敗れた。
余談
- 怪人態のスーツはムザン星人人間体の改造。
- モチーフはカナダの森林で発見された、10kmに渡って菌糸を広げたキノコ。詳細はやや異なるが、本編でもナカジマ隊員が言及している。
- プロットでは「町の人間がフォーガスによって支配されている」という展開であった。
- 冒頭で夜回りをしていた警備員を演じていたのは、ウルトラマンレオのスーツアクターとして知られる殺陣師のニ家本辰巳氏。第46話でメージヲグが作り出したフォーガス怪人態の幻影に驚く酔っ払いも演じているが、この警備員が松本で再就職していたという裏設定があるらしい(サントラのライナーノーツより)。
- 次回作『ウルトラマンガイア』第15話では、ディーンツに襲われた酔っ払いが「キノコなんて怖くないぞ!フォーガスなんて怖くないもんね!」と叫ぶシーンがある。この酔っ払いを演じていたのもニ家本氏。楽屋オチってやつである。