TR計画

てぃーあーるけいかく

TR計画とは、『ADVANCE OF Ζ』シリーズにおける計画。表向きには次期主力機と戦略兵器「インレ」の開発計画を指すが、その実態は様々な思想を含有した「複数の計画の総称」である。

設定

TRはTRIAL、TRANCE・R、その真の目的であるトライステラー計画の略称とされる。

この計画には機種統合計画や万能化換装の構想、外惑星への侵攻、宇宙移民者の指針（トライステラー）となる思想が包含され、特にトライステラーは改暦前（U.C.0001より前）から続くほどの長期的な計画であった。

GP計画の技術や予算の余りを再利用しているが、主なリソースはティターンズによる優遇措置によって賄われた。

ガンダムMk-Ⅱや可変機をはじめ多くの兵器に何らかの影響を与えている。影響範囲はティターンズに留まらず、アナハイム・エレクトロニクス社や火星独立ジオン軍、サナリィなどにも設計や思想が受け継がれている。

宇宙世紀0084年に始動した新兵器のトライアル計画。TRシリーズと呼ばれる機体が開発され、様々な技術・兵器の土台となった。

ハード面の最終目標は戦略兵器インレの開発であり、その技術を培うためにTR-5までのTRシリーズが製造され、TR-Sを経てTR-6がその着地点（完成形）に定められた。

万能化換装システムのこと。強化人間の人格を宿したOVER THE MIND計画のOSと拡張性に富んだハードの特性により、「無限」と表現される程のバリエーションを構築できる。インレはこの万能化換装の究極形態である。

TR計画の真の目的。0001年よりも前に始動し「トライステラー計画」を指す。インレはその計画を成就するための「翼」でもある。

インレの中には「メモリー」が蓄えられている。また、退廃した環境を再生するテラフォーミングの特性も備わっている様子。

トライステラーを推進する者は、「もう一つの体ともう一つの大地」を手に入れて進化した人類が各々の「輝ける星」を掴み、宇宙という環境で生まれ変わる事を目的とする。

メモリー、クローン技術、人格OS（万能化換装や人格憑依）、人機一体の技術などが計画の支柱であると作中の描写から伺えるが、現時点では詳細不明。

TR計画で開発された各試験機群。

大型かつ複雑な構造を持つインレをいきなり開発することは困難であった為、試作機であるTR-1～5までの各TRシリーズに試験項目を分割、ティターンズや連邦軍で採用されているモビルスーツ、モビルアーマーをベースに、インレ開発の為の試作パーツを換装している。

最終的にティターンズは元より連邦軍のすべての機体の規格をTR-6で統一・代替する機種統合計画が派生した。

予算はガンダム開発計画凍結時の余剰予算やティターンズへの優遇措置によって賄われている。

「マニキュア」と呼ばれる指先に試験用センサーを内蔵したマニピュレータを使用しており、それを視覚的に認識出来るよう指先は赤く塗られている。

機体のペットネームは「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」に登場するキャラクターからの引用されている。