概要
主に国王に対し、その偉大な業績を称えて贈られる尊称(アレクサンドロス大王、フリードリヒ大王、世宗大王、カメハメハ大王など)。
古代インドの君主「マハーラージャ」を漢訳したものや、「天皇」と言う称号が成立する前の天皇に対しても「大君」「大皇」と共に贈られたこともある。後者はいずれも「おおきみ」と読む。
なお、ヨーロッパの歴史上の君主が日本語で「大王」と呼ばれる場合、王/皇帝に関係のない「何かの偉業を成し遂げた君主」に対する尊称(英語の「XXXX the Great」、ドイツ語の「XXXX der Große」、フランス語の「XXXX le Grand」など)を「大王」と訳す事が有り、ヨーロッパの歴史に関する日本語の文献において「○○皇帝に対して、死後、『大王』号を贈る運動が有った」と云うような「ここで云う『大王』は『その君主が王か皇帝かに関係ない尊称の日本語訳』」と云う前提知識が無いと意味が通らない記述が見られる場合も有る。