世宗大王
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せじょんだいおう
李氏朝鮮の第4代国王。即位前は忠寧君、ついで忠寧大君と呼ばれていた。
第三代国王、太宗の三男にあたり、優れた治績で知られる。科学技術を振興し、世界にもまだ類例が乏しかった雨量測定器の開発、天文観測器の作成などの成果を挙げた。
また金属活字を改良して儒学書を普及させ、庶民教育にも尽力する。しかし当時の庶民には漢字は難解で普及は進まない。その対策として提示したハングルの考案がもっとも有名な業績となる。漢字より覚えやすい表記法によって識字率は向上し、庶民にも教育と文化が広まっていった。
韓国では歴代もっとも高く評価される帝王の1人であり、世宗大王と呼ばれる。10000ウォン紙幣に肖像画を用い、都市としての世宗特別自治市や街路名などの地名、国家プロジェクトなどにもしばしばその名を用いている。またたびたび小説やテレビドラマでも取り上げられている。
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