概要
魔王軍の六大団長の一人である氷炎将軍フレイザードが使用する本人曰く『氷炎魔団の不敗を支える究極の戦法』であり、以下の手順で発動する。
発動の手順
- フレイザードが攻撃技『氷炎爆花散』を発動して、部下に合図を送る。
- その合図を受けた部下が、自分達のいる戦場の端に『溶岩で造られた炎魔塔』と『氷で造られた氷魔塔』をそれぞれ離れた所に建造する。
- そうして造られた二つの塔がアンテナの役目を果たし、フレイザードの命とも言える核(コア)に作用して、強力な結界陣が展開される。
効果
こうして展開された結界には『範囲内にいるフレイザード以外の全ての者はあらゆる呪文(魔法力に依存しているアイテムも同様)が使用不可となり、戦闘能力が5分の1にまで弱体化する』という極めて強力な妨害の効果がある。
対抗手段
強力な妨害効果のある氷炎結界呪法だが、『炎魔塔と氷魔塔から結界が展開されている』という関係上それらの塔を破壊すれば結界は解除される。
なお、『展開するには二つの塔が不可欠だが、片方の塔が残っていても結界は維持される』という不思議な特徴がある。
『炎魔塔と氷魔塔自体は結界の範囲外に存在する』ため、フレイザード自身が塔の防衛に向かうと結界の意味がなくなってしまう。
作中では手柄を譲る形で防衛を他者に委ね、フレイザード自身は塔の防衛に参加しなかった。
余談
作中では氷炎結界呪法で弱体化したダイが、「きたないぞフレイザード……正々堂々と戦えないのか!」と非難しているが、これにフレイザードは「オレは戦うのが好きなんじゃねぇんだ……勝つのが好きなんだよォォッ!!!!」と反論している。
戦いにおいて『相手を弱体化させたり妨害する』というのは立派な戦法・戦術の一つであり、原作ゲームであるドラゴンクエストにもプレイヤー側が使用できるそういった手段はマホトーンにラリホー、ルカニ等いくらでもある。
実際、これらデバフの効果は勇者側も使用しており、終盤ではミナカトールという破邪呪文を用いることにより、バーンの住まう大魔宮への魔力供給を断ち、また魔界のモンスター達の力を半減させることで地上の味方を優勢に導いている。
そもそもフレイザードは正々堂々とした力比べをしに来たわけではなく、侵略行為の為に単独で奇襲を仕掛け、相手の本陣で多数を相手に一人で戦うというリスクの高い行動を自ら担っている。
氷炎結界呪法に敵味方の区別が可能かどうかは不明で、仮に無差別であった場合、フレイザードは救援すら期待できない状況で戦っていたことになる。
一対多数の時点で正々堂々ではなく、弱体化させられたからといって「きたない」と称するのは筋の通らない非難と言えるだろう。