氷炎結界呪法
ひょうえんけっかいじゅほう
こうして展開された結界には『範囲内にいるフレイザード以外の全ての者はあらゆる呪文(魔法力に依存しているアイテムも同様)が使用不可となり、戦闘能力が5分の1にまで弱体化する』という極めて強力な妨害の効果がある。
強力な妨害効果のある氷炎結界呪法だが、『炎魔塔と氷魔塔から結界が展開されている』という関係上、二つの塔を破壊すれば結界は解除される(結界の範囲外からでも塔の破壊は可能で、呪文による破壊も可能となる)。
なお『展開するには二つの塔が不可欠だが、片方の塔が残っていても結界は維持される』という不思議な特徴がある。
結界の範囲外からの攻撃に対して、フレイザード自身が塔の防衛に向かうと結界の意味がなくなってしまう。
作中では手柄を譲る形で防衛を他者に委ね、フレイザード自身は塔の防衛に参加しなかった。
2017年にDQMSLで行われたコラボイベントにて、氷炎結界呪法が登場した。
本編とは色々と違っており、二つの塔の前での戦闘のみ発動、戦闘開始時に味方全体の攻撃力と賢さが2段階下がる。
氷炎結界呪法の チカラで パーティ全体の
攻撃力と賢さが 弱まった!
作中では氷炎結界呪法で弱体化したダイが、「きたないぞフレイザード……正々堂々と戦えないのか!」と非難しているが、これにフレイザードは「オレは戦うのが好きなんじゃねぇんだ……勝つのが好きなんだよォォッ!!!!」と反論している。
戦いにおいて『相手を弱体化させたり状態異常にすることで万全の状態で実力を発揮できないようにする』というのは立派な作戦(戦法・戦術・戦略)の一つであり、原作ゲームであるドラゴンクエストシリーズでもプレイヤー側が使用できるそういった手段はマホトーンにラリホー、ルカニ等いくらでもある。
実際、これらデバフの効果はダイ達アバンの使徒側も使用しており、終盤ではミナカトールという破邪呪文を用いることにより、バーンの住まう大魔宮への魔力供給を断ち、また魔界のモンスター達の力を半減させることで地上の味方を優勢に導いている。
そもそもフレイザードは正々堂々とした力比べをしに来たわけではなく、侵略行為の為に単独で奇襲を仕掛け、相手の本陣で多数を相手に一人で戦うというリスクの高い行動を自ら担っている。
氷炎結界呪法に敵味方の区別が可能(味方は氷炎結界呪法の影響を受けない)かどうかは不明だが、もし仮に無差別(味方も氷炎結界呪法の影響を受けるの)であった場合、フレイザードは救援すら期待できない状況で戦っていたことになる。
一対多数の時点で正々堂々ではなく、弱体化させられたからといって「きたない」と称するのは筋の通らない非難と言えるだろう。
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