概要
第16回夏季パラリンピック競技大会。1964年に続いて2度目の東京開催。
参加国は162カ国で2012年のロンドンパラリンピックに次ぐ国数。
しかし直前にアフガニスタンでタリバンによるクーデターが起き、同国の選手は開会式に間に合わなかった(一部選手が他国の助けで脱出したものの出場の可否は不明)。
元来は2020年8月25日~9月6日の開催予定だったが、COVID-19の影響で感染対策を徹底したうえで1年延期、2021年8月24日~9月5日の開催となった。デルタ株の蔓延を鑑みて試合や式典は基本的に無観客、試合観戦は東京都内の学校の子どもたちが競技を見る「学校連携観戦」のみの限定とされた。
開会式
ディレクターとして、乃木坂46版セーラームーンなどの2.5次元ミュージカルやジャニーズコンサートの演出で定評の高いウォーリー木下が就任。木下の得意とするプロジェクションマッピングを多用した演出がふんだんに盛り込まれた。式は「WE HAVE WINGS(私たちには翼がある)」をコンセプトに、選手入場時は空港の着陸をイメージした演出が行われた。
アトラクションの演劇パートでは公募で選ばれた13歳の中学生で左腕と下肢に障害を持つ和合由依が主役の「片翼の小さな飛行機」を演じ、その演技力が高く評価された。
また布袋寅泰と障害者ミュージシャンたちによるロックバンドがデコトラに乗って登場という展開は様々な意味で衝撃を与えた。その他にも障害を持つダンサーなどが多数参加。
開催競技
22競技が行われる。
- アーチェリー
- カヌー
- 競泳
- 車いすテニス
- 車椅子バスケットボール
- 車いすフェンシング
- ゴールボール
- シッティングバレーボール
- 自転車
- 射撃
- 柔道
- 卓球
- テコンドー
- トライアスロン
- 馬術
- バドミントン
- パワーリフティング
- ブラインドサッカー
- ボート
- ボッチャ
- 陸上
日本人選手の活躍
金メダル
銀メダル
- 富田宇宙(競泳男子400メートル自由形 視覚障害S11)
- 山田美幸(競泳女子100メートル背泳ぎ 運動機能障害S2)
- 唐澤剣也(陸上男子男子5000m 視覚障害T11)
- 宇田秀生(トライアスロン 運動機能障害PTS4)
銅メダル
- 鈴木孝幸(競泳男子50メートル平泳ぎ 運動機能障害SB3、男子150m個人メドレー 運動機能障害SM4)
- 上与那原寛和(陸上男子車いす400メートル T52)
- 和田伸也(陸上男子5000m 視覚障害T11)
- 瀬戸勇次郎(柔道男子66キロ級 )
- 米岡聡(トライアスロン 視覚障害 PTVI)
- 伊藤槙紀(卓球女子 知的障害クラス11)
- 小川和紗(柔道女子70kg級)
- 車椅子ラグビー