※ティム・バートン監督の映画、『アリス・イン・ワンダーランド』のキャラクターについてはこちら⇒白の女王(アリス・イン・ワンダーランド)
本項はデート・ア・バレットのネタバレに少し触れています。閲覧にはご注意ください
概要
CV:大西沙織
デート・ア・ライブのスピンオフ作品『デート・ア・バレット』に登場した第三領域(ビナー)の支配者(ドミニオン)。
だが、それは決して時崎狂三が絶対に出会うはずのない、コインの表裏の関係であるはずの狂三の反転体である。
黒髪・黒ゴスな狂三とは対照的に白い髪に白い軍服、左目は青い文字盤の時計の瞳となっている。
その言動は全てに対して、愛しているし愛したくない、殺したいし殺したくないといった明らかな精神の破綻が見える言動をしている。それを示すように第3巻で発覚した事実によれば、多数の自身の狂信者であるエンプティの少女たち=ポーンを使って様々な人体実験を行う事で全く新しい存在を生み出すなどの狂気に満ちた行為を行っていたことが判明している。また、反転体であるためか〈刻々帝〉の能力を熟知している。
顕現する魔王は軍刀と歯車仕掛けの短銃の形状をした〈狂々帝(ルキフグス)〉。時を操る〈刻々帝〉とは対照的に、空間を支配する能力を有する。
現在確認されている能力は対象の空間内部の因果逆転を起こす【天秤の弾】、対象を強力な手駒であるルークに仕立てる【蠍の弾】といったもの。
弾の名前を類推するに、他の十二星座の名を冠する他の弾丸を有するかと思われる(よって、へびつかい座は含まれていない)。
それ裏付けるように第3巻【巨蟹の剣】,【獅子の弾】,【乙女の剣】,【水瓶の弾】などを披露している。
「生命の樹(セフィロトの樹)」において対応する事象は以下の通り。
数字 | 3i | 名前 | 狂三 |
---|---|---|---|
神名 | エロヒム | 霊装 | 〈神威霊装・三番(エロヒム)〉 |
守護天使 | ルキフグス | 魔王 | 〈狂々帝(ルキフグス)〉 |
また、彼女が使う武器、〈刻々帝〉の長針(歩兵銃)と短針(短銃)に込める銃弾の能力の名称はヘブライ文字の数字にほぼ対応する。
銃弾の名称 | 読み | 能力 |
---|---|---|
【牡羊の弾】 | (タレ) | - |
【牡牛の弾】 | (ショール) | - |
【双子の弾】 | テオミーム | 劣化版の自分を作成する |
【巨蟹の剣】 | サルタン | 空間を切断する刃 |
【獅子の弾】 | アリエ | 空間を削り取る |
【乙女の剣】 | ベトゥラー | - |
【天秤の弾】 | モズニーム | 空間内部の因果を逆転させる弾 |
【蠍の弾】 | アクラヴ | 対象に自身の印を刻み自らの手駒のルークへと仕立てる弾。また、これを寄生させることで相手をビショップに仕立てることも可能 |
【射手の弾】 | (クァサト) | - |
【山羊の弾】 | (グティ) | - |
【水瓶の弾】 | ドゥリ | 極めて高い自己修復を授ける |
【魚の弾】 | (ドゥギーム) | - |
なお、第2巻における戦いで彼女に一度敗れて囚われた狂三の前に現れた別の狂三は、隣界とあの人を救えと告げる。即ち、白の女王は隣界全体への大いなる災い、そしてあの人を害そうとしているということが僅かに窺える。
第3巻で遂にその正体が判明する。その正体とは時崎狂三が【八の弾】で生み出した分身体が変転した姿であり、さらに如何やら多重人格者の様で、初登場した際の人格はコンプレックスの塊の様であり、物語の終盤でまさかの敗北を喫した後、別の人格がそれに代わり表出してきていた。
その目的は隣界を生贄にして(簡単に言えば滅ぼして)彼方の世界への扉を開き、あの人を“王(キング)”として迎え入れることであり、その目的の一環として有象無象の輩となる準精霊たちを皆殺しにしようと考えていることが5巻で発覚しているが、何故一回の分身体が反転体としての力を行使できるのか、何故反転体として存在しているのかなどの理由は未だ謎に包まれている。
また、同巻では彼女に協力している支配者(ドミニオン)がいると推測されている。
5巻において隣界を滅ぼして恋焦がれるあの人に再開し、彼をキングとして迎え入れるという目的が明かされ、自身への絶対の忠誠を使っていた三幹部の1人であるビショップの裏切りと死を契機に狂三たちとの決着を兼ねて彼方の世界への扉を開く鍵である第一領域の扉を開く秘密があるとされる第五領域へと本腰を入れて進出することを決心。
次回作で本来の人格(主人格とおもわれる)が遂に表出し、決戦の部隊へと舞いおりる事となるようだ。