- 武田信玄の旗指物に記された言葉。孫子の一節に由来。本記事で解説。
- 2008年にNHKで放送された大河ドラマについては風林火山(大河ドラマ)を参照。
概要
風林火山とは、南北朝時代の南朝方の鎮守大将軍・北畠顕家や、甲斐の戦国大名・武田信玄の旗指物(軍旗)に記された「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」(疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵(おか)し掠(かす)めること火の如く、動かざること山の如し)の通称。
軍隊を動かす際の理想的な動きとされる孫子の一節。本来はこれに加え「難知如陰(知りがたきこと陰の如く)」「動如雷霆(動くこと雷霆の如し)」という文もある。
「軍隊を動かす際は風のごとく速く動き、軍隊を留める際には林のごとく静かにして敵に行動を悟られぬように、攻める時は火が全てを飲み込むように手を緩めず一気呵成に攻め、守るべき時は山のように微動だにせず守り続けよ」という意味。
日本で最初にこの旗を用いた武将は北畠顕家であるとされるが、江戸時代以降の軍記物などで武田軍をイメージするものとして盛んに取り上げられるようになった。
関連タグ
イナズマイレブン……登場する選手(キャラクター)全員・殆どの必殺技が「風属性」「林属性」「火属性」「山属性」のどれかを持っている。