概要
ミシャグジさまとは、建御名方神を祀神とする諏訪大社の本来の祀神とする説のある土着神のことである。⇒詳細
「赤口さま」「石口さま」「御社宮司さま」「社宮神さま」ともいわれ、詳しい由来は定かではない。日本各地に諏訪神社(おすわさま、諏方神社とも)があるが、総元締めは信濃地方の諏訪大社。
ご利益は「病気平癒」「子孫繁栄」「家内安全」「五穀豊穣」「交通安全」「天候平穏」など。
なお、祟り神でもある(というか日本の神様は基本的にたたる)のでくれぐれも道端の祠をけっ飛ばしたり、神社に落書きをしたりなどをしないように願いたい。
『女神転生シリーズ』のミシャグジさま
初出は『真・女神転生』。シリーズを通して種族「邪神」の悪魔(仲魔)。
男根を模した白蛇の姿という蛇神としての神性を意識したデザインで、後の『デビルサマナー ソウルハッカーズ』では信仰の象徴である御柱を抱く四肢を備えた姿が描かれる。その強烈なデザインで、マーラ様と並ぶご立派な悪魔としてメガテニストの心を奪った。
『葛葉ライドウシリーズ』では『ソウルハッカーズ』仕様の四肢を備えた姿で登場し、二足歩行と御柱を得物とした優秀なアクション性能を備え、万能属性の“たたり生唾”と広範囲+魅了付着の“たたり艶電”という特殊スキルを持して敵としても味方としても猛威をふるった。
特に“たたり生唾”は相手を追尾する白い唾を口から吐き出すというもので、ミシャグジさまのデザインも相まってかなりアレな技である(後にマーラ様も使用)。
ATLUSは当初“ミシャグジ”という名前だけの表記で登場させようとしたが、不具合や怪事が続出した為に“さま”をつけたという。ちなみに、祟られたのは平将門公に続き二度目だとか。
『東方project』のミシャグジさま
直接の登場はないが、東方風神録EXボス洩矢諏訪子がミシャグジさまを束ねる土着神の頂点として登場している。
諏訪子自身のモチーフはモレヤ神だが、彼女の設定にはミシャグジさまを模した部分も多い。
『祟り神「赤口(ミシャグチ)さま」』の表現から、蛙の姿をしているのはあくまで諏訪子であり、東方世界におけるミシャグジさまは蛇の姿をしている、と解釈できる。
彼女のスペルカードにも度々モチーフとして登場しており、現在までいずれも最終スペル、あるいは最大コストの必殺技に位置している。
ミシャグジさまをモチーフとしたスペルカードは以下の通り。
祟符「ミシャグジさま」
東方風神録にて登場。EXTRAステージ最終スペル。
円形の波紋上で交差する米粒弾が押し寄せるシンプルな弾幕。
シンプル故にこれといった攻略パターンもなく、人によって得手不得手が出やすいとも。
魔理沙曰く「農作物がサワサワと風に靡いている」イメージとのことで、ミシャグジさまの豊穣神としての側面をモチーフとしている模様。
祟り神「赤口(ミシャグチ)さま」
東方非想天則にて登場。コスト5のスペルカード。
黒い波紋に相手を引きずり込み、4匹の巨大な白蛇が襲いかかり大ダメージを与える。
「赤口」はミシャグジさまの漢字表記の一種で、六曜の赤口と併せてミシャグジさまの祟り神としての側面をモチーフとしていると思われる。
ミシャグジさまの祟り
厳密にはスペルカードではない。東方非想天則にて登場。22系のスキルカード。
宣言中は22系コマンドが封印され、一定条件下で与ダメージが上昇する、作中唯一のパッシブ型スキル。
同系スキルである「土着神の祟り」もミシャグジさまのものか。
土着神「御射軍神さま」
ダブルスポイラーにて登場。LEVEL11-8。撮影枚数5枚。
放射状に発射される巨大なナイフと、自機の位置に現れる爆発の二重攻撃。
「御射軍神」も漢字表記の一種であり、タケミナカタと同一視した場合の軍神としての側面を表現していると思われる。