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フィリーネの編集履歴

2021-10-03 03:08:52 バージョン

フィリーネ

ふぃりーね

フィリーネとは、女性名である。本項では『本好きの下剋上』の登場人物を説明する。

曖昧さ回避

  1. 本好きの下剋上に登場するキャラクター → 本項で説明する。
  2. 『ゴッドイーター RESONANT OPS』に登場するキャラクター。 → フィリーネ・ストリッジデイ・ウォラーレ
  3. ストライクウィッチーズ』に登場するキャラクター。 → ハンナ・フィリーネ
  4. PS3ソフト『機動戦士ガンダム戦記』およびそのメディアミックスに登場するキャラクター。 → フィリーネ・イステル

フィリーネ(本好きの下剋上)プロフィール

誕生季
属性土→土・風
所属領エーレンフェスト→アレキサンドリア(予定)
階級下級貴族
役職ローゼマインの文官、青色巫女見習い、孤児院長、エルヴィーラ付き文官(兼任・予定・臨時含む)
瞳の色/髪の色若葉のような黄緑/蜂蜜色
CV石見舞菜香

概要

本好きの下剋上」に登場する少女。ローゼマインと同学年で、貴族院で文官見習いとして側近入りする。


登場時7歳。実母を亡くしており、残された実弟のコンラートを大切に思っている。

元から物語が好きだったようで、実母の語ってくれたお話も大切な思い出。お話を形に残すことのできる『本』などを通じて、ローゼマインに尊敬の念や忠誠心を抱くようになる。


家は下級貴族の中でも貧しく、父の後妻はフィリーネ姉弟を虐待。のちに実家からの救出劇が発生するほど、ひどい環境に置かれていた。


ローゼマインの側近になった後は、お話集め、お茶会の記録取り、製紙印刷業、神殿の業務と、多岐にわたる仕事に関わっていくこととなり、事務能力や胆力の高い文官見習いに成長して行く。

領主一族の側近としては身分が低いため、周囲の貴族の妬みなどを買いやすいが、側近仲間の心配りや鍛えた胆力をもって、厳しい生活を乗り越えている。


コンラートが孤児として入った神殿にも馴染んでいき、灰色神官/巫女達に警戒されずに話ができる貴族の一人となる。

ダームエルに恋をして、ダームエルにとっての貴重な伴侶候補になるが……?


ローゼマインの中央行きの話に対する選択は、『名捧げはせず、成人までエーレンフェストで過ごし、(婚約者もしくは夫と共に)ローゼマインの元に向かう』。文官と孤児院長を兼任しつつ、自身の成人までコンラートを見守ることになった。


本物のディッターでは、事前の魔術具の調合と、神殿の孤児達の避難誘導を任された。


身分差がなければローゼマインのお友達になれたかも知れない人物。


人物

素直な努力家。優しく、心が強い。領主一族の文官にしては素直過ぎるきらいがあるが、ハルトムートはそういう所もローゼマインにとってはプラスだろうと考えており、長所を潰さないように教育していた模様。


非常に前向きな考え方が身についており、嫌なことがあっても視点を変えて良い部分を見つけ出したり、望みの薄さに負けずに努力を続けるような力を持つ。

ローゼマインの側近にはなれそうにないと判断していても、できることを考え努力を続けていた。ダームエルが振り向いてくれることはなさそうだと判断していても、視界に入るための努力を続けていた。

ハルトムートを案じるオティーリエの姿から自分の母親を思い出した時も、悲しむのではなく思い出せたことを喜んでいた。

他者から見れば「厳しい」ハルトムートの指導も、フィリーネに言わせれば「とても丁寧」。

コンラートがフィリーネと離れる選択をした時も、「教えてくれてありがとう」とお礼を言った。

「そういう考え方もあるのか」「フィリーネは賢いですね」「フィリーネの心の強さは確かに素晴らしいでしょう」などと、周囲からも感心されている。


前向きだが楽観的ではない。また、涙目になったり、顔をほころばせたり、周囲に感情を読み取られることも多かったが、感情に流されにくい部分も持っている。(流されにくいぶん、爆発した時には勢いがある。)

ダームエルに恋をしても、「早く結婚したいダームエルに対して、成人まで何年もかかる自分は不向きだ」などと現実的にダームエル側の都合と自分の現状を比較していた。


恋心を優先したり、恋心に流されて行動するような描写はほとんどなく、進路に迷って焦った時も、真っ先に口にしたのは「ローゼマインに仕え続けたい」という意向だった。


ローゼマインの元で激務に慣れてしまったのか、元からの資質か、「城ではやることが少ないので落ち着きません」とこぼしたことも。側近仲間になったころのミュリエラは、ローゼマインの文官の仕事量に驚き、「領地に戻ったらもっと増える」というフィリーネに引きつった笑みを見せた。


出来事など

物語登場前 貧しい貴族の子供

下級貴族の中でも貧しく立場の低い家に生まれる。

5歳の時、弟のコンラートが生まれてから季節一つほどで実母テレージアが亡くなり、フィリーネは「コンラートをお願い」と繰り返す母の声を忘れずに育って行った。

フィリーネ姉弟の養育に悩んだ実父は、金銭的な理由から、乳母を雇うのではなく身寄りをなくした親族を受け入れると決め、ヨナサーラを後妻に、その伯母のエイネイラを側仕えとして引き取った。

当初はヨナサーラもエイネイラもフィリーネ姉弟を尊重していたらしい。


冬の子供部屋

7歳〜9歳の貴族の子が集められる冬の子供部屋で、『一番絵本に興味を持っている子』として主人公の目に留まり、亡き母がしてくれたお話を語ることになる。ローゼマインはそれを喜んで聞き、本にした。フィリーネはローゼマインが自分に母を残してくれたと感謝し、彼女に仕えたいと思うようになる。


ローゼマインが眠っていた二年間も忠誠心は変わらず、お話を書き溜めながら目覚めを待っていた。

また、年齢も派閥も関係なく、それぞれの進度に合わせた課題が与えられ、皆がお菓子の賞品を目指して努力していた『ローゼマインの子供部屋』を維持したいと思い、統率に奮闘するヴィルフリートやシャルロッテを手伝っていた。子供部屋の報告を受けたフェルディナンドが「ダームエルからもヴィルフリートからもシャルロッテからもフィリーネの名前が出てきた」と思うほどに頑張っていたらしい。


実家の環境悪化

実父が、親族から反対されていたにも関わらず後妻ヨナサーラと子供を作り、フィリーネ9歳の夏にヨナサーラが男児を出産。実家でのフィリーネとコンラートの扱いは日を追うごとに酷くなっていった。側仕えのエイネイラもほぼ赤子につきっきりで、フィリーネは貴族院に行くまでコンラートの世話をしていた。


貴族院一年生

貴族院でローゼマインから側近に選ばれた。下級貴族だからと様々な面から心配されていたが、協力的な側近仲間にも恵まれて、素直に努力を続けられた。


座学の一発合格を求められたため、大変な詰め込み学習をさせられた上、いまいちな成績を残すこととなった。合格はしたものの教師に心配され、特例で講義を受けることを認められた。ローデリヒも同じ理由で講義を受けており、二人で講義に向かうことも多かった。

お話集め仲間だったローデリヒが居場所をなくしていることを心配していたが、ローデリヒのほうは、側近となったフィリーネにどうしても嫉妬してしまい、自己嫌悪に陥っていた。


ハルトムートの指導を受け、情報収集や紋章付きの課題の取りまとめ、下級貴族としての立ち回り、これという時は引かない胆力など、様々なことを叩き込まれた模様。貴族院に来ていたユストクスから製紙印刷業の指導も入った。(※1)


実家からの救出と初恋

貴族院から戻ると、実家では、家の乗っ取りを企むヨナサーラとエイネイラがコンラートをひどく虐待し、貴族に必要な魔術具を奪っていた。(※10)フィリーネ自身も金銭を奪われ、コンラートと共に暴力を受け監禁されてしまう。ローゼマインの指示のもと側近仲間達によって救出されたが、コンラートは貴族としての人生を失い、孤児として神殿へ。フィリーネは実家を出てローゼマインの元で暮らすことになる。


フィリーネ救出のさい、真っ先に監禁場所にたどり着いたダームエルは、服装を恥じたフィリーネを黙ってマントで包み隠し(※2)、長時間縛られていて動けなかった体を軽々と抱き上げた。フィリーネはそんなダームエルの真摯な優しさに、恋の芽生えを感じた。


コンラートが洗礼式より前に家を出てしまったため、実家の正式な後継ぎはフィリーネになった。(※3)


一年生春 お仕事と訓練のはじまり

製紙・印刷業の文官としての仕事もはじまる。会議に出席し、エルヴィーラの指導を受け、シャルロッテと資料集めを行い、ローゼマインのハルデンツェル行きにも同行した。


貴族の森に採集に行ったさい、グリュン出現という緊急事態に全く動くことができず、ダームエルによってレッサーバスに投げ込まれた。その後、文官も最低限の自衛のため騎士と共に訓練を受けることになり、ボニファティウスの怒号に硬直しながらも頑張ったらしい。

ローゼマイン式魔力圧縮法を学び、魔力圧縮もはじめた。


一年生春 神殿通いの側近生活

城に用事がなくローゼマインが神殿にいる時は、神殿に通うようになった。ローゼマインと共にフェシュピールの練習、写本、フェルディナンドの執務のお手伝いなどを行なっていた。執務では、鋭い視線のフェルディナンドに何度もやり直しを命じられて涙目。慣れるまでたびたび落ち込んでいて、ダームエルやハルトムートに慰められていた。


一年生夏 密告の手紙と、伝わらない?告白

ローゼマイン達が城を留守にした日。お留守番組のフィリーネは護衛のダームエルと共に文官見習いの講義に向かい、不自然な様子のローデリヒから手紙を渡された。手紙は恋文と勘違いされたが、実際にはマティアスやローデリヒ達による密告の手紙だった。襲撃計画を知ったダームエルは迅速に対応。襲撃は未然に防がれ、ローゼマイン一行は無事だった。だが、安堵したダームエルは、「期待した恋文ではなくて残念だったな」とフィリーネを励ます。あまりの誤解ぶりに頭に血が上ったフィリーネは、名セリフ「ダームエルは、わたくしが成人するまで、恋人も、結婚も、できなければ良いのです!」を生み出した。(※4)


貴族院二年生 成長の日々

努力の日々が実を結んだのか、算術の試験を難なくこなし、音楽の教師からも上達を褒められた。知らない人との会話にも慣れ、お話集めも順調。お古の衣装を手直しして着ているため、お裁縫の腕も上がったらしい。

領地対抗戦の準備から当日にかけても、周囲の文官見習いより迅速な動きを見せた。


ローデリヒの側近入りを応援しており、ターニスベファレンが出現した時は、非常に怖がったローデリヒを支えるため、共にレッサーバスに乗り込み現場に向かった。ハルトムートからクラリッサを紹介された時も、ローデリヒと2人で、逃げるように東屋から退出した。(※5)


二年生 春〜秋 三角関係?

側近入りしたばかりのローデリヒと共に、身分の低さで特に苦労をしそうなライゼガングにも迷わず同行する。

神殿では、執務手伝いに慣れないローデリヒを、ダームエルと共に励ましていた。


夏、ディートリンデ来訪時のフェルディナンドの館では図書室組に入っており、ライムントの作った転移陣の使用実験を、ダームエルと共に散々やらされた。


秋に起こった聖典盗難事件では、孤児院での灰色達への聞き込みや、下町からの続報のまとめを担当した。ひどくおびえながらも成長も見せたコンラートに、姉として喜びとさみしさを感じる一幕も。また、このころフィリーネは「想い人の眼中にない」とダームエルに相談しており、ダームエルは相手がローデリヒだと思い込んだまま対応したらしい。(※6)


貴族院三年生 メスティオノーラのご加護

ご加護の儀式で英知の女神 メスティオノーラの加護を得て、風属性が増え、流れるように神に祈りを捧げた。下級貴族としては百年ほど例を見ないほどの快挙であり、加護を得る方法を特定するきっかけにもなった。


マティアスが効率的な素材採集方法を考え、レオノーレが作戦にローゼマインのシュツェーリアの盾を組み込み、フィリーネが「それならお弁当が食べられる」とひらめいて、シャルロッテが乗ったことから、悲愴になりかねなかった名捧げ組の素材採集はピクニックのようになった。


三年生春 有能文官

クラリッサがエーレンフェストに飛び込んできたため、城でクラリッサと共にレーベレヒトの下に付くことに。レーベレヒトは当初難色を示したが、仕事は難なくこなせたらしい。結果的に、粛清後の人手不足に悩む城で文官としての優秀さを広めることにもなった。


久しぶりの神殿勤めのさいには、孤児院での貴族の子の受け入れについて、灰色達に助言していた。


城での仕事とローゼマイン図書館での報告がメインでなかなか神殿に行けなかったこの時期は、『コンラートがもうすぐ洗礼式で他人になってしまうのに、顔を見に行くこともできなかった時期』とも言える。ローゼマインが神殿に引き篭もったり祈念式に向かったりしていたため、ダームエルにもあまり会えていない。


三年生春 選択

ローゼマインの一年後の中央移動が内定。同時に、孤児院の子供から貴族を出す話も持ち上がり、フィリーネは自分とコンラートの行き先に迷って混乱した。その後、ダームエルの助言やコンラートの希望(※7)を取り入れて、成人までエーレンフェストに残ると決め、「ダームエルに甘えることなく、立派な女性になって自分から求婚したい」と語った。


ローゼマイン移動後はエルヴィーラの庇護下に入る予定だが、メルヒオールの側近には難しかった孤児院長職をも引き受けることになり、大変な引き継ぎ業務を開始する。


このころまでは書類仕事をメインに働いていたが、ローゼマインがヴィルフリートから「文官に調合の機会も与えたほうが良い(実技の成績が心配)」と指摘されたのをきっかけに、調合も命じられるようになった。


三年生夏〜秋 主の移動に向けて

誓いの儀式を済ませ、青の衣を賜り、貴族兼青色巫女見習いの身分となった。(※8)


「もしもローゼマインが側近を残していくなら取り込みたい」という声を受け、引き抜き対策や身分の保証として、ローゼマインが紋章入りの魔石を用意。それを真っ先に受け取った。(コピペ魔術は、フィリーネやユーディットやダームエルの確保がきっかけで誕生したのである。)

時期は不明だが、ローゼマインから青色巫女の儀式用の衣装も下げ渡されている。


孤児院用の回復薬の調合や、孤児院から貴族になる子供達の指導も行っていた。


貴族院四年生 まさかの主不在

採集地を回復させる儀式に、気合いを入れて挑んでいた。

四年生が始まってすぐに主人公がとんでもない留守をしたため、web版の描写はほとんどないが、特例で3週間ほど貴族院に滞在していたダームエル達成人組とも力を合わせて非常事態を乗り切ったと考えられる。


四年生春 防衛戦と巣立つ主

ローゼマイン不在の間、祈念式に向かう準備などを進めていた。

春の洗礼式、ローゼマインのエーレンフェストでの最後の儀式に、青色巫女見習いとして参加した。


エーレンフェスト防衛戦では、事前準備の魔術具の調合と、孤児達の避難誘導を担当した。

防衛戦後は予定通りダームエルと二人で祈念式に向かったと思われる。


ローゼマインの移動が公表され、行き先が『下級貴族は孤立必至の中央』ではなくなり、ローゼマインが神殿の側仕えも連れて行くことになったため、フィリーネは大きく変わった周囲の貴族からの目に対応したり、神殿の人員配置を仕切り直したりと、忙しく過ごしていたと考えられる。


ローゼマインの婚約式の時は、未成年のため領地を出られずユーディットと共にお留守番。ダームエルを「ものすごく恨みがましい目で見た」らしい。


貴族院五年生 名前は出ている

『ハンネローレの貴族院五年生』では、ローゼマインが、フィリーネ達を夕食に招く予定を語っている。


貴族院六年生

フィリーネの卒業式はダームエル視点で語られる予定らしい。(※9)


能力

下級貴族の中でも下のほうで、ほぼ育児放棄されていた期間もあるため、貴族院に入学したころは教育も魔力量も不足していたと思われる。

三年生になるころには、魔力を使わない文官仕事においては上級貴族を感心させるほどに成長していた。


子供の扱い弟がおり、身の回りの世話もさせられていたため上手い
心構え・斡旋業等ハルトムートの教育の賜物
製紙印刷業の知識ユストクスやエルヴィーラからも指導を受けた
算術・書類さばき等フェルディナンドの元で伸びた
音楽・古語ローゼマインの元でお稽古や写本をして伸びた
お裁縫シュヴァルツ達の衣装の刺繍や、自分の服のお直しで鍛えた
戦いの空気慣れボニファティウスの訓練の賜物
対人・お話集め城と神殿、接した人数の多さでさらに伸びた
神への祈り神殿で身についたらしく、流れるように捧げる
魔術知識主と共に学び、三年時に四年生を凌ぐ理解・応用力を示した
人を見る目ミュリエラとリュールラディを引き合わせたくらいある

他のキャラとフィリーネ

ローゼマイン

フィリーネを『物語集めの大切な同士』として認めており、主従関係にしかなれないことを不満に思っていたほど。(※12) 寝台の枕元に呼び寄せて一緒に読書したりと、物理的な距離感も近い。

地味にローゼマインの支えになっており、ユレーヴェから目覚め、周囲との差や奇異の目に沈んでいた時に、目が合ったフィリーネが笑顔になったことで浮上する、フィリーネが口にした別視点で気分が上向くなど、気持ちが和らいでいる描写が度々ある。


ユーディット

貴族院の寮では同室で、仲良し。2人一緒に会話に加わっている描写が多数あり、普段の2人の会話もはずんでいることが伺える。身分差による支障もあまりなかったらしく、フィリーネの側仕えのイズベルガは「同僚の方々も下級貴族だからと爪弾きにしない親切な方ばかりで安心いたしました」と語っていた。


リヒャルダ

フィリーネの大きな相談相手。側近に選ばれた時は、下級貴族には重荷ではないかと危惧していた。支度金の前借りの相談に応じるなど初期から面倒を見ており、良い相談役になって行ったらしい。オティーリエと共に、フィリーネに回すためのお古の衣装を集めたりもしていた。リヒャルダがジルヴェスターの側近に戻った後も、同じ城内で働いている時は、よく会話していたらしい。


ブリュンヒルデ

フィリーネとなかなか上手くやっているらしい上級生。困りごとの相談相手として、リヒャルダ、オティーリエと並んで名前が出てくる。側近部屋に呼び出されて緊張するフィリーネを安心させたり、普段のブリュンヒルデならば使わないであろうフィリーネの言葉を真似て使うなど、初期から歩み寄りを見せていた。


レオノーレ

ブリュンヒルデ同様、初期からフィリーネを受け入れる姿勢だった。「顔が怖かったかしら」とフィリーネに謝るほど。


リーゼレータ

仕事から離れると急にお喋りになるため、初期にはフィリーネを驚かせていた。他の女性側近同様、気安い仲になって行ったらしく、恋バナにも積極的に突っ込んでいた。


コルネリウス

フィリーネにも目を配っている。側近決定当時、心配していたリヒャルダに向かって「フィリーネの忠誠心を信じている」と言えるくらいフィリーネを見知っていた。一発合格でフィリーネに良くない成績が残ってしまったときは、(妹が暴走した罪滅ぼしとして)フィリーネをできるだけ守っていかなければ、と、より協力的になった。


ハルトムート

「フィリーネはそのまま素直に育てば良い。そういう存在もローゼマイン様には必要だから」と、フィリーネの価値を認めており、彼なりに大切に育てているらしい。フィリーネのほうは、自分にも利があることは基本的にハルトムートの善意として受け取っているらしく、素直に感謝していた。


アンゲリカ

誰にも対してもアンゲリカはアンゲリカ。


オティーリエ

もしもハルトムートから無茶な要求をされたら教えて、と、何やらとても心配していた。リヒャルダ同様、相談役になっていたらしい。


クラリッサ

仲は良いらしい。紹介された時は心の強さを褒めつつも、素直で優しすぎると驚いていた。その後、フィリーネの事務処理能力を知り、その点では対抗心を燃やすように。ローゼマインからも「共同研究をしていた仲良し兼ライバル」との言葉が出ている。クラリッサがエーレンフェストに来た時には「慣れた者と一緒に」と配慮され、2人ともしばらくの城勤めを命じられた。クラリッサの行った求婚を含め、たくさんの雑談をしたと考えられる。


ラウレンツ

フィリーネの計算能力や胆力に一目置いており、「見習って堂々としていたいものだ」と考えているらしい。また、フィリーネが見ている前でローゼマインに軽口を叩いており、フィリーネもある程度気安い相手に入っていることが伺える。


ミュリエラ

フィリーネ三年生、ミュリエラ五年生時に側近同士となる。フィリーネから、恋物語に熱中する同士のリュールラディを紹介され、貴族院生活の楽しみが増えた。ミュリエラが予定よりも早くエルヴィーラ付きになったため同僚であった時期は季節一つ程度だが、翌年も貴族院ではローゼマインの文官として働いており、本編の終盤ではフィリーネのほうがエルヴィーラ付きになっている見込みで、縁は続いて


グレーティア

側近同士、北の離れの側仕えの居住区域で暮らしている同士。静かな交流があると考えられる。


マティアス

側近同士。性格的に、なんの問題もなく側近仲間をしていると考えられる。


シャルロッテ

直接の主従ではない中では良い関係を築いている様子。子供部屋の運営が思うように行かず落ち込んだシャルロッテをフィリーネが励ましたり、お話を書いているフィリーネにシャルロッテがわざわざ話しかけに行ったりと、子供部屋の時期から交流がある。ローゼマインが領地に帰還中の貴族院や、ローゼマインが神殿にいる時の城など、ローゼマインがいない場所で代わりに頑張っていることが多いので作中に出てくることはあまりないが、たびたび協力し合っている。また、シャルロッテは「もし側近を残して行くなら欲しい」とローゼマインに内々に打診したが、これは実質的にはフィリーネの名指しである。(※11)


ジルヴェスター

フィリーネが側近に選出された後、シャルロッテに人となりを質問して「ローゼマインに忠誠心があるならば心配いらぬだろう」と安堵していた。子供の側近の頭数はきちんと把握しているようで、フィリーネを心配するローゼマインに向かって「そういえば、其方の側近が一人来ていないな」と口にしていた。


ボニファティウス

ローゼマインの側近として認識している。「ローゼマインの側近達が城内で働き、主の印象を上げている」という話題でフィリーネの名前も口にしており、仕事ぶりに低くない評価をしていることが伺える。フィリーネのほうは、騎士団の訓練でボニファティウスの怒号に硬直していたが、訓練の成果か、一年も経たないうちに平然と戦いの場に足を運ぶようになった。


ハンネローレ

三年生の授業のご加護の儀式のさいに会話をしており、「フィリーネという下級貴族の女の子」と、個人を認識している。王族の前で気を使ったのか、フィリーネを含むローゼマインの側近に対して「中級貴族が多いのですね」と階級をぼかすような発言をしたことも。一年生の頃から顔は合わせていたはずで、いつから認識していても不思議はない。


注釈

※1 リヒャルダもフィリーネの相談相手になっており、数多くの助言をしたと思われる。他の側近仲間も、フィリーネの困りごとや能力不足を放置するとは考えにくく、ハルトムート以外からの助言や指導も多数あったと考えられる。


※2 貧しさゆえ、フィリーネは家では一人で着られる平民の服を着ていた。他人の手を借りずに一人で着られる服、側仕えがいらない服は、貴族女性の姿ではない、とのこと。


※3 フィリーネの家の当主は亡き母テレージア。実父は入り婿であり、代理の当主。フィリーネは成人すれば正式な当主になれる。ちなみに、実父の名前はweb版ではシッカーク、書籍版ではカッシーク。「名前が気になってストーリーが入ってこない」といった声を受けての変更で、本当はweb版も修正したいが時間がかかるのでしないとのこと。


※4 恋人と結婚は否定したが、婚約は否定していない。ダームエルがフィリーネと婚約もせずに付き合うなどローゼマインがいい顔をするとは思えないため、成人前のフィリーネにできることは婚約一択。とても的確な願望である。


※5 このようなローデリヒとの距離の近さが、ダームエルの誤解を招いたのかも知れない。


※6 聖典盗難事件の時、ローデリヒは孤児院と距離があることが明確になったが、ダームエルの目からは『コンラートを含む孤児達への距離感の違いが、上手くいかない原因』に見えた……可能性はゼロではない。本当に伏線だったなら、非常に細かく丁寧なフラグ抑制である。


※7 コンラートの望みは、自分は貴族ではない青色神官になり、貴族になるディルクを支え、共に神殿の孤児達の環境を守って行くこと。貴族に戻る案は、実家には絶対に戻りたくないと強く拒否された。


※8 フィリーネの誓いの儀式の少し前、夏の初めに、コンラートが身寄りのない平民として洗礼式を終えた見込みだが、特に描写はない。(2021年8月10日現在)


※9 『ハンネローレの貴族院五年生』が次回作の案の一つだったころに、ダームエル視点の『フィリーネの卒業式』というタイトルも挙げられていた。


※11 ユーディットも子供部屋時代に打診したことがあるくらいなので取り込みたい人材であろうが、「特に文官が欲しい」となるとフィリーネしかいない。名捧げしているローデリヒはもとから対象外。ハルトムートとクラリッサはバラバラに移動できるはずがなく、上級文官の需要から考えて残して行く可能性は非常に低い。ダームエル、オティーリエは文官ではない。(シャルロッテはダームエルの文官方面の優秀さも知っているが、城と神殿を行き来するメルヒオールならともかく、シャルロッテの立ち位置では活用しにくく、下級貴族かつ異性のため、抱え込むにはデメリットが大きいと考えられる。)


※12 『わたしにとっては同士』(285話など) 『お友達になれるかと思ったフィリーネにも、平民時代を知っているダームエルにも、主従としての線を引かれ、気安い関係にはなれない。』(654話) 「フィリーネとはいいお友達になれると思う」(web版登場人物まとめ)


関連項目

小説家になろう 本好きの下剋上


ローゼマイン コンラート(本好きの下剋上) ダームエル

ダムフィリ


貧乏 不遇 薄幸少女



やや残酷な表現を含む注釈
























※10 貴族の生命線である『子供用の魔術具』だが、コンラートに用意された魔術具は、テレージアの魔石(遺体)を素材に、テレージアの残した財産を使って作られたものだった。さらに、フィリーネが使っている魔術具は、それまでテレージアが使っていたものである。貴族の通例では、子を望む妻は嫁入り時に我が子のための魔術具を用意するらしく、ヨナサーラは、魔術具の準備もないのに子を産み、我が子に自分の魔術具を譲るという選択もせず、コンラートから奪ったことになる。


ちなみに、魔術具と赤子の魔力が近くなければ魔力をうまく吸い取れないそうで、近親者の魔石が素材にされることはさほど珍しくない可能性がある。魔獣などの魔石から作る場合、大勢の騎士を雇って戦わなければならないような、かなり容量の多い素材が必要とのこと。

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