沢村栄純
さわむらえいじゅん
「エースには俺がなる!エースの中のエース!!キングオブエースに!!」
人物
所属 | 青道高校1年生→2年生 |
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出身 | 長野県 / 赤城中学 |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
背番号 | 20(1年夏)→18(2年春)→1(2年夏) |
ヒッティングマーチ | 暴れん坊将軍・Perfect HERO(アニメ版) |
身長 / 体重 | 175cm / 65kg |
誕生日 | 1990年5月15日 |
血液型 | O型 |
趣味・特技 | クワガタ捕り、相撲観戦、釣り |
好きな食べ物 | 納豆以外なら何でも |
CV | 逢坂良太 |
この項目は一部単行本のネタバレが含まれてます
概要
本作の主人公。口癖は「おしおしおーし!」。
野球漫画の主人公に漏れず、負けん気の強い一本気な性格。単純明快な思考回路をしており、周囲からたびたび馬鹿呼ばわりされる。感情表現がとても激しく、感極まって泣くことも多い。
実家は両親、祖父の4人暮らし。当初は地元にある高校に進学し、仲間たちと共に野球を続けるつもりであったが、中学最後の試合を観戦した高島礼にその才能を見出され、渋々ながら見学に訪れた青道で御幸一也と出会い、野球留学に心を動かされてしまう。帰省後、仲間たちの後押しもあって青道入学を決めた。
寮では倉持、増子と同室である。倉持からは関節技をかけられたりパシリにされている。さらには携帯電話で地元の若菜とのメールのやり取りを勝手に返信される等の目に遭っている。
入部当初はその性格や言動が災いし、チームメイトから反感を抱かれることも多く、
・今まで本格的な指導を受けておらず、細かい知識に疎い。
・エースを目指すと大口を叩く割にはベースカバーや牽制すらできない。
・キャッチャーの意見を無視し、何も考えずにど真ん中ストレート勝負に拘る。変化球は何一つ投げれない。
・敵チームに情報を漏らす寸前だった。
など、一年生当初は色々と悪く目立っていた。
元々、沢村は「仲間と共に野球をやっていた」「野球はやるだけ」というスタンスに対し、青道高校野球部は「勝つために野球をやる」場所なので、こうした考え方の違いでぶつかっていた。
その後、クリスから「投手として大切なこと」を教わり、努力を重ねていくうちに大きく改善。もっとも、御幸にだけはタメ口を叩くことが多い。
学業成績はかなり悪く、中学時代の台詞で、数学に至っては「分数で止まっている」。テストのたびに金丸の指導を受け、どうにか赤点回避している有様。
色恋沙汰についても非常に疎いが、実のところ結構モテる。明確に想いを寄せている蒼月若菜をはじめ、マネージャーの吉川春乃・クラスメイトの西野理佐からも意識されている。
2年生にもなると、東京都内の相手チームにも顔や名前を憶えられており、薬師高校だけでなく、プロ確実と呼ばれる天久にまで連絡先を(無理やり)交換されるなど、降谷の方が知名度では圧勝なのに、野球仲間として話しかけられる事は沢村の方が多かったりする。
選手として
1年生時
タイミングの取りづらい変則的なフォームと癖球が持ち味。
当初は「ストレートだけの一本勝負」と豪語していたが、球速自体は130km/hに満たなかった。しかし、並外れた肩関節と手首の柔らかさにより、ボールを上下左右へと変化させる天性のムービングボーラー。
勝負強さを見せる性格も併せ持ち、逆転を引き起こすピッチングを行える。
弱点は遅い球速と、高校野球ならではの金属バット。詰まらせたと思っても外野まで運ばれるケースが多々ある。
投手に専念していたためフライもまともに捕れなかったり、打撃面はティーバッティングの球すら空振るなど投手以外の技術は壊滅的だが、バントだけは天才的に上手く、マシンの150kmのボールにも当て、勢いを殺してライン上に転がすことを容易くこなす。
闘志を前面に押し出すスタイルは試合の流れを引き寄せ、ピンチに動じず真っ向から向き合っていくメンタルの強さ、上級生でも焦るような劣勢でも、一声で雰囲気をひっくり返す性格など、類まれな「エース」気質の持ち主。その原石の大きさは首脳陣や捕手陣、さらに対戦した相手チームの監督にすら将来性を感じている。
また、クリスの指導により怪我しにくい体作りやフォームの改善。「出所が全く見えず、いきなりボールが飛んでくるように見える」という、非常にタイミングの取りづらい投げ方を習得。
その後、「フォーシーム」、「インコース投げ」を行う事で打たせて取るピッチングを獲得し、夏大で見事ベンチメンバーとして活躍する。
夏大中も成長が続き、薬師・真田俊平のエースのピッチングに影響を受け、カットボールを習得。
決勝戦を終えた後、イップスによりインコース投げができなくなり、調子を崩す。
だが、クリスの最後の教えでアウトロー投げを習得。秋季大会で初先発登板した七森戦でイップスを克服。インハイとアウトローを投げ分けられるようになり、この頃からピッチングに関して自分で考えるようにもなっていく。
落合コーチの助言により、2種類のチェンジアップ(通常のチェンジアップ、高速チェンジアップ)を習得。空振りを取れるようになり、投球の可能性を広げたところで一年生編は終了。
ちなみに一年生時の打率はおそらくゼロである。(御幸ですらツーアウト満塁時に「次の打席はあの馬鹿だからその前に何とかするしかない」などとひどい言われようだった)
2年生時 ※ネタバレ注意!
甲子園~春大の間の背番号は18。オフの間に球速の底上げやフォームの徹底、バスター打ちを習得(ただし打率はあまり伸びてない)し、沢村の持つ球種はナンバーズという名になった。
二年生ピッチャーとしての能力として、
・球数次第では9回にもマウンドに上がるスタミナ
・球速の底上げによって最高140km/hの大台に乗る
・内と外の投げ分け、ゾーンで勝負できるコントロールに加え、ピンチの時でもインハイに投げ込む度胸
・タイミングの取りづらいフォーム
・遊び球が少なく、勢いに乗ると手の付けられないピッチング
・ヒットは期待できないが、ファールによる粘り、バントやスクイズでチャンスを広げ、無駄なアウトにならない打席
・複数の牽制方法+世代ナンバーワン捕手である御幸の肩で機動力破壊が得意なチーム相手でも盗塁を許さない
・逆転を呼び込むピッチングに加え、日常でもその性格面で後輩を引っ張り、チーム全体に大きな影響を与える
・改良を加えた沢村だけの特殊な変化球
・練習試合では甲子園常連校相手に防御率まさかの1点台
と、もはや一年生の時とは比べ物にならない成長を遂げており、キャプテンである御幸とは別のやり方でチームを引っ張っている。
ナンバーズ
ここには判明していて主に投げられている分だけ書いていく。また、習得した順で番号が若いわけではないので注意。
ナンバー2 ツーシーム
シュート回転して沈む玉。一年生時に初めて投げた時はそこまで落ちず、二年生になっても準レギュラー程度にしか投げていない。
ナンバー4 フォーシーム
いわゆるストレートなのだが、沢村の場合大きくスピンがかかっており、打者の手元で伸びを見せる性質を持つ。四番打者が相手でも空振りをとるほどの直球に成長している。
ナンバー5 チェンジアップ
落合コーチから教わった球。同じフォームから球速の遅い球で相手のタイミングを崩す。左打者に対しては少しでも浮けばただの甘い球、と何度も忠告されたためか、大きな失点に繋がるケースはない様子。
ナンバー7 カットボール改
ストレートとほとんど変わらない球速で打者の手元で大きく右方向に動く球。打者曰く「ボールが消えた」ように見えるほど動いているうえに、ボールゾーンからストライクになるバックドアまでも完成させた。
ナンバー11 スプリット
降谷と同じスプリット。ただし扱い切れておらず、試合中も数える程度しか投げていない。仮にストライクを取っても沢村も御幸も「まぐれ」という評価。
ナンバー9 スプリット改
ナンバー2とナンバー11を合わせることで沢村自身が編み出した球種。ナンバー7同様、ストレートと変わらない速度で打者の手元で大きく落ちる、という強力な変化球となった。
スライダー
オフの間に一応投げていたらしい。沢村のスライダーは投げてすぐに大きく曲がる描写になっているが、握りを変えて投げるのではなく、指を抜くのが苦手な上に曲がりすぎて全く制御できずどこに飛んでいくのかわからないとのこと。その上、他のボールに悪影響を出す為、試合で投げるのは禁止されている。
カーブ
現時点ではネタ枠。スライダー同様、指を抜いて投げることができないため、もはやただのスローボール。
「この夏は沢村で行きます」
2018年10月3日に発売された週刊少年マガジン44号(actII141話)にて、二年生の夏に片岡監督から念願のエースナンバーに選ばれる。
第1期も合わせ、約12年(冊数は60巻)に及ぶ道のりであった。しかし、これが決してゴールという訳ではなく、ここからが本当の物語である。
青道のエースとして今後の成長に期待がかかる。