概要
今浪隆利(1958年9月20日~)とは、日本の厩務員。栗東トレーニングセンター、須貝尚介厩舎に勤務している。
様々な破天荒エピソードを持つゴールドシップの担当厩務員だったことがあり、競馬ファンの間ではゴールドシップの厩務員として有名。
その後は、白毛馬では初のG1勝利馬ソダシや、ゴールドシップの子にあたるサトノゴールドを担当している。(メイン画像で一緒に描かれているのはソダシ)
来歴
1958年9月20日、福岡県生まれ。小倉競馬場の近くで幼少期を過ごし、馬が身近な生活を送る。
地方競馬である名古屋競馬で厩務員人生をスタートさせた。
その後、北海道にある優駿牧場で勤務を経て、栗東トレセンの内藤繁春厩舎で厩務員となる。
内藤調教師が定年で引退したのちは、同じ栗東の中尾正厩舎に異動。この2厩舎で、馬の扱い方を学んだ。
その後は、2009年の須貝尚介厩舎開業と同時に須貝厩舎に入り、今に至る。
ゴールドシップの厩務員
彼が競馬ファンの間でつとに有名なのは、エピソードに事欠かない馬、ゴールドシップの担当厩務員をしていたことだろう。
彼とゴールドシップとの絆はとても強く、人馬問わず気に入らないヤツは蹴るゴールドシップが、デレデレになる数少ない相手だった。
上に挙げたイラストのように、ゴールドシップは後足のみで立ち上がっている写真も多く撮影されているが、現役時代に撮影されたもので手綱を引いているのは、ほとんどが今浪厩務員である。彼曰く「無理に抑えようとするより、大人しく振り回されておけば大ケガはしない。馬は1万馬力というけれど、あいつ(ゴルシ)は10万馬力はあったね」とのこと。
ゴルシのことはとても大切に思っており、彼の引退直前には「こいつ(ゴルシ)と会って人生が変わった。『夢には終わりがない』というのを教わった。最初は勝つのが夢。重賞を勝つ。GⅠを勝つ。勝つたびに夢が広がった。」とインタビューに語っている。
そして、引退式で会場から出る際は、ゴルシの手綱を引きながら号泣していたという。
ゴールドシップが種牡馬となったのちも、北海道で暮らす彼に度々会いに行っており、今でも仲がいいようである。
ウマ娘プリティーダービーにて
Cygamesのメディアミックスプロジェクトウマ娘プリティーダービー。彼の担当馬ゴールドシップもウマ娘として登場することになった。
そして、アニメSeason2第3話にて、セリフこそなかったもののゴールドシップの隣に出演。SNSなどで話題となった。
その後、ゲーム版も始めたことを自身のTwitterで報告。やはりゴールドシップを育成しているようで、本物のゴルシよりむずかしいともツイートしていた。
そしてついに、ゴールドシップで皐月賞を制覇したことを報告。ファンから祝福の声が寄せられた。
エピソード
- ゴールドシップが凱旋門賞に挑戦するためにフランスへ渡った際、現地の厩舎と調教を行うシャンティイ競馬場の間は40分ほど森の中を抜けて行くコースだった。騎手を背に乗せて歩き、今浪厩務員は徒歩で後を追っていたのだが、ルンルン気分のゴルシはそのまま加速。今浪厩務員はフランスの森の中に取り残されてしまった。
- 先述したようにゴールドシップの後は白毛の馬ソダシを担当しているが、彼女に関して「調教前の運動の雰囲気がアイツ(ゴールドシップ)と似てきて大変やねん……」とつぶやいている。ソダシの母ブチコもゲート難(はて、どこかで聞いたような…?)で引退した馬であり、その気性を娘も受け継いでいるようだが、今浪厩務員ら須貝尚介厩舎の「チーム・ゴルシ」メンバーは、「あいつ(ゴルシ)に比べれば」を合言葉にソダシの調教に励んでいるという。
- ウマ娘プリティーダービーをプレイしているのは先述したとおりだが、ウマ娘のストラップをゲットするために滋賀の栗東トレセンから京都市内まで行き、ゴールドシップが2つ(夫婦用)出るまで15回ほどガチャガチャを回したらしい。
- 2021年、デビューから5戦無敗で桜花賞とこの上ない活躍を続けていたソダシが初めての敗北を喫したのはオークス。その勝ち馬はゴールドシップ産駒初のGⅠ馬となったユーバーレーベンだった。須貝調教師も今浪厩務員も、引退後までゴルシに頭を抱えさせられるとは思うまい。しかし、レース後今浪氏はtwitterで「(ソダシが)無事に帰って来ました。応援ありがとうございます。よく頑張りました」と担当馬を労ったのち「シップ子供がGⅠ勝ちました(号泣マーク)」と、かつての相棒とその子の活躍を喜んでいる。
関連イラスト
今のところ、ウマ娘のゴールドシップと一緒に描かれているものが多い。
ウマ娘以外だと、ゴールドシップよりもソダシと一緒のイラストが多いようである。
関連動画
今浪さんがソダシのお世話をする動画
今浪さんがソダシのお世話をする動画その2
今浪さん、ゴールドシップに会いに行く(2018年)