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メリービューティーの編集履歴

2021-10-28 23:15:56 バージョン

メリービューティー

めりーびゅーてぃー

「ウマ娘シンデレラグレイ」に登場するオリジナルウマ娘。モチーフは実在の競走馬「メリーナイス」と見られる。

概要

ウマ娘シンデレラグレイに登場する架空名のウマ娘で、モチーフ馬は87世代のダービー馬メリーナイスと思われる。

第1話でいきなり登場してゴールドシチーらを破り、2着ルナスワロー(モチーフ馬はサニースワロー)に6バ身差をつける圧勝でダービーウマ娘となった。

モチーフ馬が四白流星であったことからか、勝負服の両手首とブーツに白いファーがあしらわれている。

競走馬メリーナイス

1984年3月22日産まれ、栗毛の牡馬。父コリムスキー(ノーザンダンサー産駒)、母ツキメリー。

4本の脚全てが白く(四白)、顔の中心に見事な白斑(流星)がある美しい馬だった。

主な勝鞍は朝日杯3歳ステークス東京優駿


1987年の東京優駿を2着サニースワロー(後にダービーを制する二冠馬サニーブライアンの父)に6馬身もの圧勝(※)で制しており、JRAが作成したポスター『ヒーロー列伝』ではその容姿から『四白 流星 六馬身。』というキャッチコピーがつけられた。

※ダービー史上最大着差8馬身差(1941年セントライト、1955年オートキツ)につぐ史上3番目、グレード製導入後は最大の着差となる。


悲しい末路をたどった名馬が多く“悲劇の世代”とも呼ばれる87世代にあって、メリーナイスは引退後も種牡馬としてのんびり過ごした。最期は北海道浦河町の浦河渡辺牧場で余生を過ごし、2009年に疝痛を発症、先立ったサクラスターオーら同期たちのもとに駆けていった。25歳だった。

余談:映画「優駿 ORACION」

メリーナイスは競馬への造詣が深い作家・宮本輝の小説を原作とする映画「優駿 ORACION」に登場する主役の競走馬「オラシオン」のモデルになっている。

この映画はJRAの肝煎りで制作されており、撮影スタッフはこの年の「日本ダービー」のシーンを映画の場面に使おうと考え、1番人気だったマティリアルと同じ鹿毛のサラブレッドの仔馬を用意させていたという。つまり、レースが始まる前まではマティリアルがオラシオンのモデルだった。。


しかしいざ本番となると、肝心のマティリアルは実力を発揮できず18着の惨敗。スタッフは急遽、オラシオンのモデルをメリーナイスに変更し、幼駒時代の撮影のために同じ栗毛の仔馬を探したものの、四白流星という特徴がネックになって見つからない。しょうがないので栗毛の仔馬に流星の化粧を施して撮影した。この仔馬は後に「マヤノオラシオン」(父タイテエム)の馬名で実際に競走馬としてデビューした(生涯戦績16戦1勝》)。


また、日本ダービーではカメラが全てマティリアルを追っていて、勝ったメリーナイスは全く撮れていなかった。そのためレースシーンは引退馬を使っての撮り直しとなった。しかし都合良くオラシオン役の馬が先頭でゴールしてくれず、オラシオンが勝つまで過酷な全力疾走を何度も強いた為、故障する馬達が続出した


オラシオンの主戦騎手・奈良五郎は実際にメリーナイスの主戦騎手だった根本康広(現調教師)が演じており、根本がメリーナイスに騎乗して落馬・競走中止となった第32回有馬記念の映像が実際に使用されている。ちなみに当時の現役騎手だった加藤和宏東信二らもちょい役で出演している。

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