「Vincerò e basta. Solo questo le dico.(勝って示す。それだけ)」
概要
「欧州王者」の異名を持つイタリア代表のウマ娘で、26戦15勝(GⅠ6勝)の好成績を残してきた歴戦の猛者。ジャパンカップ海外勢の大本命として日本へ来日、オグリキャップやタマモクロスと激突する。
プロフィール
出身地 | イタリア |
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身長 | 178cm |
人物
自らの実力に絶対的な自信を持っており、良くも悪くも他人へは無関心なプライドの高い性格。劇中では日本の代表であるオグリとタマモクロスのことも軽視している(※)場面もあった(と言っても来日後には出走ウマ娘を徹底的にリサーチしていたとも語っているが)。
(※)劇中での背景ではジャパンカップはかつて皇帝が勝利して以降日本の勝ち星がゼロという事情があり、ミシェルマイベイビーが「日本のウマ娘は随分と行儀の良い走りをする」と言及していることなども含め、日本と海外の文化的な差とも言えるか。
しかし、ジャパンカップでの激戦の最中、想定以上の実力を発揮してきたタマモクロスたちに対しては「君達へ敬意を評そう」と語る場面などからも分かるように、根っからの傲慢な人物という訳ではない。
むしろ、大衆やレースの前での本当に学生か?と評されるあの姿は威厳を保とうとして無理をした"作ったキャラ"。本来の彼女はレース後に日本人のファンから貰った大量の花束を全て受け取っていたり、これだけ多くのファンの期待に答えられなかったことに対して落ち込んだりと、ナイーブな部分もあるが年相応な少女である。
何度か対戦経験もあるムーンライトルナシーとは長い付き合いで、数少ない友人の一人(ルナシーには普段の無理をして威厳を保とうとする姿を「気負い過ぎ」と心配されていたようだ)。
活躍
以下、『シンデレラグレイ』第55R以降のネタバレを含みます。
ジャパンカップでは誰の接触も受けない全体の動きも把握できる中団で体力を温存し、タマモクロスが大外からまくり上がってきた所に続いて加速。だが、ここでタマモクロスをマークして上がってきたオベイユアマスターが急遽乱入、想定外の事態に一瞬混乱するトニビアンカだったが、即座に負けじと自身も「領域」に突入、全身全霊を持って彼女らを叩き潰そうとするが……。
残酷にも「領域」に突入した直後、トニビアンカの左足が骨折してしまう。
そんな状態では全快で力を発揮できるはずもなく、オベイとタマモクロスの先頭争いに食い込むことはできなかったが、骨折した中でも持ち前のプライドで懸命に走りながら5着に入賞し、イタリアの代表ウマ娘としての意地を見せた。
当然都内の病院でしばらく入院することになったトニビアンカ。友人のムーンとの会話で「無理して威厳を保とうとしてんじゃない」と指摘された彼女は、
「欧州王者なんて肩書き忘れて…しばらくここでゆっくりするのも…いいかもな」
と微笑みながら呟くのだった…。
モデル
余談
本編では残念ながらその姿を完全に見せることなく不発になってしまったトニビアンカの「領域」だが、脚本段階での名称は「美しき描線」であった(作画担当の久住氏が発言していたが、現在は削除済)。
関連タグ
史実だと息子に当たる。