「お前達100点だ」
概要
公安対魔特異1課所属の熟練デビルハンター。後に特異4課の隊長に就任。
早川アキ・姫野を始めとする若手デビルハンターの教官を勤めており、「先生」と呼ばれている。
人物
50歳を過ぎた白髪の壮年。気だるい目つきと両耳の黒ピアスが特徴的。
若年時に戦闘で口が左耳まで裂けてしまい、今でも左頬には縫った跡がある。
中国デビルハンターのクァンシとは元バディの仲。
性格
「悪魔が恐れるデビルハンターは頭のネジがぶっ飛んだ奴」という持論をもつ。
そのためまともではデビルハンターが務まらないと考えており、常に飲酒して酔っ払うことで頭のネジを外している。
しかし根は人情家で、度重なる教え子の死が強いストレスになっており、酒の量は増える一方。
若い頃は軽薄な性格で、女好きが強調されている。当時は「狂犬岸辺」と呼ばれるなど、かなり粗暴だったことが窺える。
戦闘能力
生まれつき力が強く、最強のデビルハンターを自称しており、老いてなお極めて戦闘力が高い。
実際デンジとパワーが知恵を尽くして共闘しても勝てず、クァンシの魔人四人がかりでも、まるで相手にならなかった。
「人類最強」「まともに食らったら死ぬ」と評されるクァンシの打撃を受けても平然としているなど、防御も堅い。
契約悪魔は「爪の悪魔」「ナイフの悪魔」「針の悪魔」の三体が示唆されているが、具体的にどういった能力であるかは描かれていない。
長年に渡るデビルハンターとしての活動の結果、すでに体には「契約で支払えるものがほとんど残っていない」といわれる。
事実、作中ではもっぱらナイフと体術で戦っている。
最強のデビルハンターを自称してはいるものの、吉田ヒロフミが護衛任務に対して「自分は3流」と言った際には「なら俺は4流になる」と返していた。
直後にヒロフミは「1流も老いには勝てない」と言っており、若い頃の岸辺は現在と比較しても遥かに優秀だったようだ。
作中での活躍
バディの死を弔う姫野の回想で初登場し、非情なデビルハンターの心得を語った。
彼は姫野に「毎月バディの墓参りに来てるようじゃ頭のネジは固いままだぞ」と苦言を呈したが、そう語った本人も死んでいった姫野のバディ達の名前をしっかり覚えていた。
その後、デンジとパワーを一人前にするための教官として再登場。
幾度もデンジを「殺し」ながら戦闘の基礎をスパルタ教育。二人を硬軟そなえた一人前のデビルハンターに仕上げた。
しかし、マキマとの会食では「情が移って彼らの死を見たくなくなった」とぼやいており、マキマに対しても意味深な敵意を見せた。
その後、デンジらが所属する実験部隊「特異4課」の隊長に就任。
刺客編では一戦力として参加し、クァンシと離れた魔人2名を制圧。
そのまま魔人を人質としてクァンシの引き抜きを試みるが、説得に失敗して戦闘に突入し、ビルから突き落とされた(尚、落下時にナイフで勢いを殺しなおかつコベニの愛車がクッション代わりとなった事で無傷)。
この時吉田ヒロフミと二人で腰掛け、作戦を練りつつ旧知であることを窺わせる会話をしている。
日常に戻ったアキたちが北海道に墓参りをした際には、ニャーコを預かり「ニャンボちゃん」とあだ名で呼ぶ茶目っ気を見せた。
余談
単行本8巻のおまけでは若い頃の姿が描かれた。当時は黒髪の美青年で、クァンシに幾度も言い寄るが、その度に殴られて拒否されていた模様。