知らないのは君だけ。(テロップより)
またしても概要さん
元々は北海道テレビ制作のテレビ番組「水曜どうでしょう」で登場した、大泉洋に重ねられたテロップ。
1997年2月27日・28日当時のドッキリ企画にて何も知らない大泉洋さん(23)が、「鈴井貴之ラジオのお仕事拝見!」のコーナーの収録と伝えられ、同番組の出演者・企画担当である鈴井貴之のラジオ番組を見学するため、エフエム北海道(AIR-G)を訪れる。ここで「またしても何も知らない大泉 洋さん(23)」というテロップが重ねられた(なお、テロップ中の「23」は同企画時点での大泉の年齢である)。
その番組ではゲストとしてシンガーソングライターの樋口了一が出演、番組終了の間際、鈴井が「東京の方!樋口さんにくっついて行っちゃおうかなーって…」と、突然東京に行くことが決まり(もち樋口氏はどっきりと知っているから了承)、何も知らない大泉洋さん(23)は困惑していた。
そして翌日、北海道から神奈川県川崎市の樋口氏の自宅を訪問、スタジオレコーディングまでを見学し満喫し、東京・品川まで来たところで……本題のサイコロの旅がスタートすることが初めてまたしても何も知らない大泉洋さん(23)に明かされた。
なお、「またしても」となっているのはサイコロの旅では「騙し」が恒例であることが理由(他の企画でもしばしば行われるが)。
そもそも最初の「サイコロ1」から「企画がない」と何も知らない大泉洋さんをだまくらかし、一つ前の「サイコロ2 ~西日本完全制覇~」においては「西城秀樹のインタビュー」と称して東京に連れ出し、そこで真の企画を明かすというドッキリを敢行している。
その後も何も知らない大泉洋さんはどうでしょうで「またしても」を繰り返し、サイコロでは「サイコロ4」まで「またしても」を繰り返した挙げ句、企画の内容次第では海外に連行されることまであった。
またしてもネットミーム化
このように、番組のファンの間ではよく知られているものの、昔よりも番組の知名度は向上したとはいえ、ジョークにするのはごく一部の物好き程度(ネタにするのは他の企画での一場面が多かった)であり、お世辞にもメジャーであるとは言い難いものであった。
だが、何がどう作用したのかは不明ながら、2021年1月から急速にTwitter上のネットミームとして広まったことで注目を集めることに…。
そしてPIXIVではそのミーム画像を別のキャラで模した作品に対してタグがつけられることに。
…なお、またしても何も知らない大泉洋さんに対して貼られる「全部知ってるアメフトの皆さん」、これも元ネタは「どうでしょう」(香港大観光旅行)。
またしてもNHKにまでネタにされてしまう大泉さん
そして2021年、大泉洋48歳。
その活躍は俳優業だけに留まらず、紅白歌合戦では日本の顔ともいうべき司会者に抜擢され、VTRのナレーションまでも巧みにこなしてしまう、今や誰もが知る名俳優である。
しかし、NHKスタッフは日本の顔にまで成長したこの男に容赦ない無茶ぶりを求めた。
紅白の第二部、特集コーナーにて突如使徒が襲来。
そこでミサトはある指令を下す。
ミサト「こうなったら大泉、あなたがエヴァに乗りなさい!」
大泉「はい!?」
そして、会場にはどこからともなく初号機のエントリープラグ(操縦席)が運び込まれる。
当然乗ったこともない大泉はこれを拒否するが、レイ、ゲンドウ、アスカ、ついには隣で同じく司会を務めていた川口春奈まで「逃げるんですか大泉!」と乗るように急かす。
そこにやっとシンジが現れ、エヴァに乗る決意をするが…
シンジ「やります、僕が…大泉さんと一緒に乗ります!」
大泉「シンジ君!?」
どうやらこのエヴァは二人乗りだったらしく、結局大泉はそのままシンジと使徒との戦いに駆り出されるのだった。
と、この寸劇を経て高橋洋子の「残酷な天使のテーゼ」が始まるのだが、年末ですら無茶ぶりされる大泉を見て、「またしても何も知らない大泉洋さん」がまたしても急にトレンド入りするのだった。