概要
アニメ『トロピカル〜ジュ!プリキュア』にて述べられている謎のキーワード。
コミカルで明るい作風が特徴の本作において、不穏な影を落とす不気味な要素と言える。
第17話におけるバトラーの言葉によると、魔女の館にある器がやる気パワーで満たされた時に「愚者の棺」が解放され、その力によってあとまわしの魔女が望む「すべての人間達がやる気をなくした、あとまわしの世界」が実現するのだと言う。第37話では魔女自身が自分の目的を永遠のあとまわしという独特の言葉で語っている。
第22話では、その昔にあとまわしの魔女の他にも「愚者の棺」の解放を狙った者が存在していた事実が明かされている。
その目的の為にやる気パワーを溜め込んでいた「杯」が、棺の解放を阻止しようとした人魚によって隠されてしまった為、棺の解放はならなかったのだと言う(ちなみにその人魚の正体は若かりし頃のグランオーシャンの女王メルジーヌである)。
その杯が隠された場所はまなつの故郷である南乃島の洞窟なのだが、第23話でエルダによってその杯は回収され、あとまわしの魔女は杯に残されていた大量のやる気パワーを入手するに至った。
この時点ではこれ以上の情報はなく、「愚者の棺」がアイテム的なものなのか、何者かが封印されているものなのかも一切不明であった。
この「愚者の棺」であるが2021年9月号アニメージュの村瀬亜季プロデューサーのインタビューによると「開封してはいけないもの」であるらしい。
あまりありがたくないものであるのは明白なようだ……。
そして37話で人魚の女王メルジーヌから明かされ秘密によれば、愚者の棺は人魚の間に伝わる秘宝であり、この棺をやる気パワーで満たせば“不老不死”を得られるらしいことが判明した。
女王はそれ以上のことを語らなかったが、同話ではバトラーがこの件について更なる何かを知っていて隠していそうな事も示唆されており、まだまだ裏がありそうな気配もしている。
ちなみに、プリキュア側が「愚者の棺」という存在を初めて知ったのはこのタイミングである。
なお、愚者の棺が開かれれば、チョンギーレ・ヌメリー・エルダの3人の召使いたちも不老不死の恩恵を得れることになっている。ただ、彼ら3人が不老不死を得たがっている動機は「みんなで死ななくなれば働かなくてもよくなる」という極めてしょうもないものである(ただし、エルダについては「大人に成長せずに永遠に子供でいたい」という真剣な野望も含まれている)。
第43話で遂に登場。巻き貝に近い形をした不気味でグロテスクな外見をした箱で、その実態は地球の全ての命を奪って対象者を不老不死にするというとんでもない代物であった。