概要
バイオハザード4の舞台となるヨーロッパの辺境地方にある寒村の住民。
袖をまくったポロシャツにサスペンダー付きの茶色いズボンという平凡な服装の小太りの男・・・なのだが、目の部分だけ穴を開けて被った頭陀袋のマスクが異様な雰囲気をかもし出している。
主人公レオンが凶暴化した村人に包囲された時、大型の伐採用チェーンソーを手にして登場。エンジンをかけて刃を回転させ、レオンを切り刻むべく襲いかかる。
その正体は他の村人と同じく、今回の生物災害の病原体、「寄生生物プラーガ」に身体を乗っ取られて「ガナード」と呼ばれる怪物と化した人間。
その中でもプラーガとの同化に適合しすぎたため、強い破壊衝動に取り憑かれてしまった者である。
能力
プラーガの影響で異様な生命力を得た村人の中でも、極めて強靭な肉体を持つ。
具体的には、ライフル弾やマグナム弾、ショットシェルでのヘッドショットや手榴弾の爆発にさえ数回は耐えるほど。ただしある程度強力なダメージを受けると盛大に吹っ飛ぶが、そこから何度も立ち上がる姿は恐怖そのもの。
殺す相手を見つけるとチェーンソーのエンジンを掛けて相手に駆け寄り、身の毛もよだつ叫びを上げながら大上段から切りかかる。
攻撃手段はこれだけで単調だが、当たれば胸元を深々と切り刻まれて即死。海外版では首を跳ね飛ばされるという衝撃的な末路を遂げることになってしまう。
何より恐ろしいのは初めての集団との戦いで現れることである。序盤からの即死攻撃持ちの登場は、トラウマになったプレイヤーも多いだろう。
これ以降、チャプターの要所に登場し、チャプター1の村では3体(やり方次第では2体はスルー可能)、チャプター4の古城では5体も出現する。古城ではドアを開けたら居た。ハシゴを登ったら居た。と心臓に悪い。
倒すと必ず10,000ペセタ(相当の売値の貴金属)を落とす。
種類
チェーンソー(他、大型の武器)を持つ特殊なガナードは数種類存在する。
チェーンソー姉妹
チャプター2の夜の村に登場する、女性版のチェーンソー系ガナード。
名前の通り姉妹の二人がかりで襲いかかる。どちらが姉か妹かは不明。
それぞれ黄土色と水色のシャツを着て、お揃いの黒いロングスカートを履いている、頭に巻いた血濡れの包帯や動力部が赤いチェーンソーを持っているのもお揃い。
一人一人の体力はチェーンソー男よりやや下だが、ただでさえ危険なチェーンソー系ガナードを二体同時に相手しなければならず、加えてこの時点ではアシュリーが同行しているので、遭遇する前に彼女を避難させておかないと危険。
水色のシャツの方はエプロンを付けているが、歯をむき出しにして叫び声をあげながらチェーンソーを振り回す姿に家庭的な女性らしさは微塵も感じられない。
おまけモードのマーセナリーズでは1番難易度の低い村エリアのボスとして登場。非常にテンポよく投入されていき投入された姉妹をスルーしてるとどんどん追加され最大6人のチェーンソー姉妹が村を跋扈する。そこら中からチェーンソーの駆動音が響き周り村が大パニックである。
巨大チェーンソー男
バイオハザード4本編をクリアした後にプレイできるようになるミニゲーム、ザ・マーセナリーズのステージ4に登場するクリーチャー。
「巨大」の名前の通り、2メートル以上の身長それに見合う体格を持つ。
動力部を鎖で縛った二枚刃のチェーンソーを持っており、プレイヤーキャラを発見すると、なんとそれを8の字を描くように常に振り回しながら追いかけてくる。しかも妙に足が速い。
そのため、接近されただけでザクッと斬り裂かれて即死してしまう。
身体能力も通常のチェーンソー男より高く、どんなに高い段差もジャンプで飛び越えるほどの跳躍力を持つ。ハシゴを登っていたら後ろからひとっ飛びで抜かれ、登った先でチェーンソーを振り回されて絶望しトラウマになった人は多いだろう。
体力もさらに増しており、ショットガンでは至近距離から撃ち込んでも全く怯まず、手榴弾の爆発でさえ直撃させない限り止まることなく襲いかかってくる。
威力の高い武器を持っていないレオンやハンクをプレイヤーキャラとして選んだ場合は大変な苦戦を強いられるだろう。手榴弾、爆発樽、ガナードが持つダイナマイトと言った爆発物を3発当てると倒せるのでうまく利用するべし。
ガトリング男
種類は異なるが、同じく大型の武器と強靭な肉体を持つガナードとしてここに記載。
頭に赤いベレー帽をかぶり、右目に眼帯を付けた巨漢のガナードで、時折「グォハハハハ」と野太い笑い声を上げるのが印象的。
チャプター5で訪れるプラーガの研究所を守る戦闘員の隊長格で、恵まれた体格と鍛えられた肉体を持つ人間が素体となっている。
本来銃架に固定して用いる大型のガトリングガンを手にしたまま扱えるほどの怪力を持つ。
体力も巨大チェーンソー男に引けを取らず、ゲームの難易度によってはロケットランチャーの直撃にすら耐えてしまう。
チェーンソー男のような異様なマスクはつけていないが、同族のガナードが巻き添えになるのも構わず銃弾を乱射することからプラーガ感染者としての凶暴性の増大は顕著。
余談
実は最初に登場する村中央には2体存在しており、1体目はエリア端の目立たぬ場所にいる。
レオンがショットガンのある家屋に逃げ込むと、1体目が消えて2体目が再配置されるようになっているため、1体目を倒した後に小屋に入れば2体分の落とし物(10,000ペセタと、同額の売値の貴金属)を得ることが可能。腕に自信があるなら狙ってみるのもよいだろう
姉妹の片方のボイスは、実はチェーンソー男のものが使われている。