概要
かつてはカプコンに在籍していたゲームクリエイターで、『ロックマン』シリーズ10作目までのキャラクターデザインやエグゼ・ゼロシリーズのプロデュース等を行った人物。(※)
現在はカプコンを退社し、株式会社コンセプトと株式会社インターセプトの代表取締役を勤めている。ファンからの通称は「稲シップ」、「イナフキン」。
古くからカプコンのゲーム製作に携わっており、日本のゲームクリエイターの中でも特に海外のゲームやその動向に注視している事でよく知られている。
だが、その一方で「日本のゲーム業界は終わった」「日本のゲーム業界はまずは負けを認めよう」等といった国内蔑視(いわゆるセカイセカイ病)とも取れる発言を始め、その他にも歯に衣着せぬ物言いから、業界内外で要らぬ対立や論争も生み出していることもあり、ユーザーや社員から批判されることも多い人物。
また、TV番組『カンブリア宮殿』に出演した際は会議中に「どんな判断や?金、ドブに捨てる気か?何千万もかかってるんだぞ」と部下に言い放った事からインターネット上で話題となり、自身の著書やゲーム内でのネタとして扱われているようになっていった。
このことから、ネタ方面には意外とノリノリな面があるらしく、『超次元ゲイムネプテューヌmk2』では稲船氏を剣にして敵をぶん殴る『クリエイターソード稲船』、王の財宝よろしく敵に稲船氏が飛んで行く『クリエイターソード稲船V』、口からビームを吐く『ドンナハンダンダノヴァ』など必殺技役で出演している。
※ロックマンシリーズの生みの親とよく言われがちであるが、初代ロックマンはチームで開発しており、深い意味でのシリーズの生みの親の一人はA.K(北村玲)である。
何故かというと、ゲームシステムなどアクションジャンルにおけるロックマンシリーズの基礎基本の部分をロックマン1とロックマン2で築いた実績のある、北村による貢献の度合いが大きいところがあるため。ちなみに北村氏はロックマン3の開発途中でカプコンを退社している。
稲船氏も初期の開発チームメンバーでキャラクターデザインなどで大きく関わっているので、生みの親の一人であることにはある意味で間違いでは無い。
シリーズに長期に携わっただけあって、ロックマンシリーズには並々ならぬ思いがあり、『ロックマンDASH3』が開発中止になった際には無念の思いを綴っていた(こちらも参照)。
カプコンを退いてからも『ロックマンシリーズ』を意識したと思しき『MightyNo.9』を発表した他、『REDASH 機鎧城カルカノンの魔女編』というゲームを構想していたが、後者は開発中止となった。『REDASH』は「Re:DASH」とも読むことができ、英語名も「The Indelible Legend」とDASHの英語名である『MEGAMAN LEGENDS』を彷彿とさせるものになっている。キャラクターも『MightyNo.9』に登場するベックやコールと名前が同じであったりと『ロックマンDASH』シリーズへの未練は強かったようである。
カプコンの常務執行役員に就いていたぐらいなので、相応の実績があるのも確かだが、神谷英樹氏のツイート(こちらも参照)や、岡本吉起氏の発言から、携わったとされる作品にどれだけ貢献していたか疑問視されている。
ただし、神谷氏の言及しているBIO HAZARDシリーズはともかく、特定のタイトルについて「確実に大した仕事をしていない」というソースは無いので注意。