概要
敵対勢力『テオティ』が狙う謎のオーパーツ。大きさは数十mと巨大で、遠方から見ると橙色に発光した幾何学模様が浮かび上がっているのが特徴。
高温高圧下ではない地下深くに防犯用の罠や封印といった「備え」を全く施されず、無数の水晶に囲まれた状態で鎮座している。これに対しワダツミ達幹部は(強大な超能力を繰り出せるのにもかかわらず)、巨大怪物体を産み出しては、破壊行為を諦める事無く幾度も襲撃を繰り返している。
ヴァルトムは秋田県に眠る巨石の破壊に「先ずはひとつめ…」と言っており、日本各地の地下に同一形状の物質が複数眠っている事実を示唆した。
この行為に対しては新幹線超進化研究所の面々は当初は認識できていなかったが、『Z・E5』が秋田で破壊された一部を回収、その目的の一端をアブトとカスミは木曽山中でワダツミと邂逅して認知するが、横川支部の研究施設では分析不十分の理由から規模の大きい場へと移されるのを契機に組織再編され、現在も巨大怪物体進化行動研究チームに所属する三島ヒビキらが中心となって新たな優先調査対象として解析。
その結果、『ブラックストーン』の別称で呼称され、地軸と連動している物質であるとの経過が報告された。更には、破壊後の土地から地下水や川が枯渇する被害も伝えられ、最悪の場合地球規模に及ぶものと予測。同時にシンはZコードがあった場所と各々怪物体が出現した地が一緒だった事に気付き、街道に沿って埋没しているのでは?と推測した。事実解析が進んだ結果、Z・ドクターイエローに備えられた装置により怪物体やクレアツルスが出現した場所には巨大な地下空洞が点在しているのが判明。シマカゼは試運転兼調査から引き続き上野・不忍池地下へ急行するも、既に破壊された後で、ホリッドブロッサムが罠を張っていた。
何故ヴァルトムが破壊しているのかは当初は不明瞭だったが、これらは嘗てテオティの先祖が苦心の末に封じた破壊神『アラバキ』を封印した文字通りの『楔』であり、王位継承権を欲する彼は、その復活を目論んでの事。この事実はカンナギに勧誘されたソウギョクからも認知されてはいるものの、当人にすら甦った後の制御や抑止力、再封印が出来ないであろうとの状況を指摘され、ヴァルトムの『計画性の無い、事故後の事無かれ主義』が露呈。更には岩手・遠野、香川・大歩危にも発見するが、「破壊神は制御可能」とソウギョクに豪語するも、アブトを通してカンナギから釘を刺された。
本州、四国、九州だけでなく、北海道・竜飛岬にも所在していたが、戦闘形態のソウギョクにより破壊され、その振動音は超進化研究所でも記録データにより検知されている。
しかし、奮闘も空しくヴァルトムが『王の力』を用いて操るテアボルによって富士・樹海に眠るのを含め残った楔の全てを同時刻に砕かれ、封印が解かれてしまう。
処が、超進化研究所でスマットがナガラと石の破片でひと悶着を起こした際に誤ってアラバキの一部がある実験ケースに落ちたものの、それを避けるのを目撃。接触実験した際は全て黒化して溶岩の如く冷え固まり対抗策が目前だったが、構成成分が未だに不明と思われたが、石をゲンブが直接食し、『塩』だと判明する。