一つ、人の世生き血をすすり・・・二つ、不埒な悪行三昧・・・三つ醜い浮き世の鬼を、退治てくれよう桃太郎!!
解説
『桃太郎侍』(ももたろうざむらい)は、日本の名作時代劇の一つである。
原作は、山手樹一郎の痛快時代小説で、1940年(昭和15年)に岡山合同新聞に載せられたのが始まりである。春陽文庫版(春陽堂書店刊)が現在は入手可能であるが、過去には富士見時代小説文庫、桃園文庫などからも刊行されている。
何度も映画化・ドラマ化されており、長谷川一夫・市川雷蔵・里見浩太朗・本郷功次郎が映画版を演じ、尾上菊之助・高橋英樹・高嶋政宏がドラマ版を演じた。
原作者の山手樹一郎に師事した小池一夫が原作を務め、池辺かつみが作画を行う漫画版もあり、時代劇漫画雑誌「刃-JIN-」にて連載している。
越後製菓は桃太郎侍をモチーフにし高橋英樹が演じる『越後侍』をCMキャラクターに起用している。
最近では娘の高橋真麻と共演している。
余談
上記の決め台詞の他に、悪党から名前を訊かれた際の名乗り口上「桃から生まれた、桃太郎」も有名な台詞であるが、童話『桃太郎』の記事の「余談」にもある通り、本来の桃太郎は桃から生まれていない。桃から生まれたという設定は明治期に書き直された結果生じたものであり、江戸時代が舞台の作品で「桃から…」は明らかに矛盾(タイムパラドックス?)しているという指摘もあるが……、いんだよ、細けえ事は。