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スイミーの編集履歴

2022-04-20 13:29:17 バージョン

スイミー

すいみー

広い海のどこかに、小さな魚のきょうだいたちが、楽しくくらしていた。みんな赤いのに、1ぴきだけは、からす貝よりも真っ黒。およぐのは、だれよりもはやかった。名前はスイミー。

スイミーは、小さな賢いの物語を描いた絵本であり、その小さな黒い魚の名前である。

作者はオランダ出身のレオ=レオニ

日本では谷川俊太郎の翻訳により、『スイミー ちいさな かしこい さかなの はなし』として出版されている。


これを元に、初音ミクの楽曲「スイミー」が作られた。

あと、かつて錦鯉用のえさの名前に使われたこともあった。


概要

赤く小さな魚達の中で、1人だけ黒いスイミーの物語。


大敵の襲来で仲間を失い、失意の中でさ迷っていたスイミーが、やがてかつての仲間たちとよく似た魚たちと出会い、力を合わせて大敵を追い払うまでを描くお話し。


「みんなで力を合わせれば何でもできる」と受け止められがちだが、スイミーの自己発見と自己実現という深いテーマが隠されている。

作中で最もページを割かれているのは、自分とは違う種類の生物と出会い、発見するくだりである。

そこでの経験を元にして、スイミーは仲間達を先導し、大きな魚を追い出すのである。


あらすじ

小さな赤い魚の兄弟達の中で、スイミーは1匹だけ黒い体だった。兄弟はみんなで楽しく暮らしていた。

ある日、仲間が全員マグロに食べられてしまう。

泳ぐのが誰よりも速いスイミーは、たった一匹だけ生き残った。


一匹だけで真っ暗な海を泳ぐ恐怖。仲間がいない寂しさ。仲間を失い自分だけになってしまった悲しみ。

そんな感情を抱きながら、スイミーは暗い海の底を泳いだ。

しかし、海で素晴らしい物をたくさん見つける。

昆布若布、水中ブルドーザーのようなイセエビ色のゼリーのようなクラゲヤシの木のようなイソギンチャク、そしてウナギ。どれもスイミーが今まで見た事の無い物だった。

面白いものを見るたびに、スイミーはだんだん元気を取り戻した。


その時、岩陰にスイミーとよく似た小さな赤い魚達を見つける。

スイミーは「みんなで遊ぼう。面白いものがいっぱいだよ」と誘うものの、小さな魚達は「大きな魚に食べられてしまう」と怖がって出てこない。


そこでスイミーは考えた。そして、名案を思いつく。

「皆で大きな魚の振りをして泳ごう」と。

スイミーは、決して離ればなれにならないこと、みんなが持ち場を守ることを教えた。

皆が一匹の魚のように泳げるようになった時、スイミーは言った。


「ぼくが、になろう」


スイミー達は、朝の冷たい水の中を、昼の輝く光の中を泳ぎ、大きな魚を追い出した。


関連イラスト

スイミー


関連タグ

絵本 

ヨワシ←どう考えてもこの絵本が元ネタ

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