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概要編集

スイミーは、小さな賢いの物語を描いた絵本であり、その小さな黒い魚の名前である。

作者はオランダ出身のレオ・レオニ

日本では谷川俊太郎の翻訳により、『スイミー ちいさな かしこい さかなの はなし』というタイトルで出版されている。


内容編集

赤く小さな魚達の中で、1人だけ黒いスイミーの物語。


大敵の襲来で仲間を失い、失意の中でさ迷っていたスイミーが、やがてかつての仲間たちとよく似た魚たちと出会い、力を合わせて大敵を追い払うまでを描くお話。


「みんなで力を合わせれば何でもできる」と受け止められがちだが、スイミーの自己発見と自己実現という深いテーマが隠されている。

作中で最もページを割かれているのは、自分とは違う種類の生物と出会い、発見するくだりである。

そこでの経験を元にして、スイミーは仲間達を先導し、大きな魚を追い出すのである。


あらすじ編集

小さな赤い魚の兄弟達の中で、スイミーは1匹だけ黒い体だった。兄弟はみんなで楽しく暮らしていた。

ある日、仲間が全員マグロに食べられてしまう。

泳ぐのが誰よりも速いスイミーは、たった一匹だけ生き残った。


一匹だけで真っ暗な海を泳ぐ恐怖。仲間がいない寂しさ。仲間を失い自分だけになってしまった悲しみ。

そんな感情を抱きながら、スイミーは暗い海の底を泳いだ。

しかし、海で素晴らしい物をたくさん見つける。

昆布若布、水中ブルドーザーのようなイセエビ色のゼリーのようなクラゲヤシの木のようなイソギンチャク、そしてウナギ。どれもスイミーが今まで見た事の無い物だった。

面白いものを見るたびに、スイミーはだんだん元気を取り戻した。


その時、岩陰にスイミーの兄弟たちによく似た小さな赤い魚達を見つける。

スイミーは「みんなで遊ぼう。面白いものがいっぱいだよ」と誘うものの、小さな魚達は「大きな魚に食べられてしまう」と怖がって出てこない。


そこでスイミーは考えた。そして、名案を思いつく。

「皆で大きな魚の振りをして泳ごう」と。

スイミーは、決して離ればなれにならないこと、みんなが持ち場を守ることを教えた。

皆が一匹の魚のように泳げるようになった時、スイミーは言った。


「ぼくが、になろう」


スイミー達は、朝の冷たい水の中を、昼の輝く光の中を泳ぎ、大きな魚を追い出した。


関連イラスト編集

スイミー


関連タグ編集

絵本  


ヨワシ:本作が元ネタと思われるポケモン。

TheWonderful101:同作におけるヒーローの合体は本作がヒントとなっている。

ARゲームズ:フリーつりモードであることをすると出現するイワシが本作の魚たちのように魚の形の群れを組んで泳ぐ。

初音ミク:本作を元にした同名の楽曲がある。

THE_MAYDAYS:こちらのサメバージョンが登場したグランブルーファンタジーのシナリオ。

アキ・ローゼンタール:3rdフェスで一人だけ黒いTシャツ(他のメンバーは白いTシャツ)だったことに対して

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