機体データ
型式番号 | xvm-dgc |
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全高 | 20.0m |
重量 | 54.5t |
種別 | Xラウンダー専用機 |
パイロット | デシル・ガレット |
概要
第2部に登場するヴェイガン製MS。
Xラウンダー専用機であり、ゼイドラとは共通のフレームを持つ姉妹機にあたる。
胴体周りのパーツはゼイドラと同じだが、前腕と脛は大きく肥大化しており、そのマッシヴなシルエットと黒い機体色によって全く違う印象を与えている。
近・中距離戦闘に重きを置いたゼイドラに対して、こちらは長距離戦を重視した砲撃型として開発されているが、機動性も追加のスラスターによってゼイドラに匹敵する破格の性能を誇る。
ゼダスの改修機であるゼダスCをベースにした砲撃戦用MS「ウィゲル」の発展系でもある。
ゼダスと同じく他のMSを遠隔操作する機能を秘めており、僚機を盾とする卑劣な戦術も可能。
武装
ビームバルカン/ビームサーベル
ヴェイガン製MSの共通装備。
クロノスガンなど武器接続用ハードポイントとしても機能する。
クロノスガン
右手に保持される5連装ビームガトリングガン。
単発の威力を重視した他の武装のチャージサイクルを補うべく高い連射性を誇る。
全砲口から収斂させた大型ビームサーベルを発振する事も可能。
クロノスキャノン
バックパックに接続される長砲身のビームキャノン。基部は光波スラスターと一体になっている。
ビームバスター
胸部に内蔵された高出力ビームキャノン。MS複数機をまとめて貫く威力を持つ。
劇中の活躍
ビッグリング攻略戦にて初陣。当初はガンダムAGE-2とGバウンサーの2機を相手に優位に立っており、Gバウンサーと交戦しながら他のMSをビームバスターで破壊するという芸当も見せていた。
さらにはGバウンサーの左腕を切断しウルフを追いつめるも、救援に駆けつけた因縁の相手であるフリットの駆るガンダムAGE-1フラットに復讐しようと攻撃を仕掛ける。
しかし、自らを囮にしたフリットの策略により、AGE-2とバウンサーの射線に飛び出してしまい右足を破損する。それにより激昂し、ゼイドラと交戦中のAGE-2を撃ち、隙ができたフリットにクロノスキャノンを放って左肩の一部を損傷させたものの、20年以上前の旧型機である筈のAGE-1に最後まで圧倒される。さらにいつの間にか一般兵の量産機に囲まれ、飽和攻撃によって機体が損傷していき、ゼハートが自分の負けを認められないデシルを無理矢理連れ帰るという、なんとも不遇な初陣となった。
ちなみにデシルは「負けたのは機体のせい」と言い張り、この戦闘後に無断でメカニックを総動員して、勝手に強化を施そうとしてゼハートに咎められていた。
その後、仲間の敵討ちに燃える「マジシャンズ8」のミンク・レイデン、レッシー・アドネル、レオ・ルイスを口車に乗せて独断でディーヴァを強襲するも、フリットの指揮するディーヴァの艦砲射撃に完封され、連れてきた3人のうち2人が戦死して撤退という、これまた何ともしょっぱい活躍だった。
続くノートラム攻略戦では、先の無断出撃の懲罰もあって後衛部隊に回されたが、やはり命令を無視して独断先行し、再びAGE-2ダブルバレット並びにGバウンサーと交戦状態に入る。
機体操作能力で、マジシャンズ8のザファー・ローグとネッド・カーンのゼダスMを操ってアセムを追い詰め、2機を捨て駒にしてウルフのGバウンサーの撃破に成功するという、作中でも数少ない活躍をするが、ウルフの死に怒りを露わにしたアセムに機体を切り刻まれ、最期はツインドッズキャノンの斉射を受けてデシル諸共爆散・大破した。
性能は間違いなく最高水準を誇る機体である事は確かなのだが、作中での活躍はとにかくしょっぱいままで終わった不遇の機体である。
この機体の最大の不幸は、パイロットであるデシルとの相性の悪さにある。
この機体は性能上、後方で戦場を見渡して部隊を指揮する指揮官と相性が良く、とにかくスタンドプレーに走る迷惑な中年のデシルでは、機体の利点を活かす事が全く出来なかった。
現に作中の戦い方だけだと、この機体が遠距離・砲撃型の機体であるという事を忘れていた、あるいはそもそも知らなかったという人も多かった模様。パイロットがどうしようもない魔中年だったばかりに、本来のスペックを活かした活躍ができなかった悲劇の機体なのである。
まさに「マシンが良くても、パイロットが性能を引き出せなければ!」という事である。
バリエーション
ウィゲル
ゼダスCとクロノスの中間機的な機体。プロトタイプクロノスとも呼ばれる。
ビームバスター、ウィゲルキャノンを装備した砲撃戦用モビルスーツ。
ウィゲルキャノンは腕部と一体化したものと、背部にマウントされたものの合計4門を装備する。
完成系であるクロノスへ至るまでの実験機であり、全身にケーブルのようなパーツが露出しているなど、完成度ではクロノスに劣る。
AG123年頃のアーシュランス戦役に投入され、当時青年だったフリットが交戦している。パイロットはマジシャンズ8配属以前のドール・フロスト。
シーラ・クロノス
PSP版に登場するバリエーション機。
立体物
1/144AGにラインナップされている。姉妹機のゼイドラの方はAG、HGGAシリーズにラインナップされているのだが、やはり本編での活躍とパイロットが原因か…?
この商業面での不遇っぷりは、前の搭乗機のゼダスが棚の守護者と化した不人気っぷりも影響しているのかもしれない。