概要
2000年に命名されたドロマエオサウルス科の獣脚類で、山火事の後の現場で化石が見つかったことから、「オリュンポスの炎の略奪者」を意味するピロラプトル・オリュンピウスと命名された。
化石は現在のところフランス南部のプロヴァンス地方から僅かな歯・爪・脊椎・四肢の化石しか見つかっていないが、近縁種を参考にすると全長2.4mほどだったと推定されている。
共存した恐竜にはタラスコサウルスやアンペロサウルス等が挙げられる。
フィクションにおいて
ヨーロッパ産のドロマエオサウルス科では知名度が高く、ドキュメンタリー番組や映画などで登場することもある。
ダイナソープラネット
『ピロラプトルの漂流記』では、本種の雄・ポッドが主人公として登場する。
ジュラシックパークシリーズ
ゲーム作品でも登場していたが、2022年放映の第6作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』にて登場が決定する。
恐らくアジア産のヴェロキラプトル、北米産のアトロキラプトルと並ぶ、ヨーロッパ産のラプトルとして選ばれたのではないかと推測されている。
予告編では氷の張った湖に飛び込み、水鳥のように水中を泳ぎながら獲物に襲い掛かる姿が見られるが、これは恐らく近縁種のハルシュカラプトルに基づいたものと考えられている。
しかしながら、ハルシュカラプトルの半水棲説には疑問視する声も上がっており、何よりピロラプトルが泳げたかどうかも現在のところ判明していない。