概要
CV:岡本真弥(原作)、堀江由衣(Plus)、Ruru(Plus18禁版)
『EVE burst error』のキャラクター。
主人公の一人・法条まりな編における中心人物で、実質的なヒロインとも言える。
人物
中東の小国「エルディア共和国」の駐日大使ロス=御堂の一人娘とされている美少女で、「エール外国人学校」に通う女子高生。
基本的には控えめで内向的な性格の持ち主であるが、政治家の娘という立場上からか、目立たない振る舞いをする事を心掛けている。中東出身故に謙虚なイスラム教信者でもある。
親の仕事の都合故に様々な場所を転々として生きてきた為か、まともな人間関係を築く事が出来ず、その事への諦感からなのか、他者と関りを持つ事自体を頑なに嫌っている。
父の御堂以外の他人に心を閉ざしてしまう傾向が強いが、エルディア王国の女性首相であるアクア・スティル・ロイドの事だけは姉の様に慕っていた。
箱入り育ちのお嬢様であるが、意外にも家事全般は得意としているらしく、料理等もこなす事が出来、当初は外国人学校の近くに存在する学生寮で一人暮らしをしていた。
先天性の糖尿病を患っているらしく、定期的にインシュリンを注射しなければならない体質となっており、この体質もコンプレックスの一つとなっている模様。
御堂とは実の親子関係では無く、その出自はエルディア共和国の改革前の最高指導者であった前国王と妾の間に生まれた非摘出子。
妾であった母親は前国王から堕胎を言い渡されていたが、それを拒否する形で御堂と結婚した後に自身を出産。しかしその後、王族の血を引く自身の存在を疎んでいた前国王の謀略によって母親は爆弾テロに見せかける形で殺害されてしまう。
既に元凶となる前国王は暗殺される形で死亡しているが、父の御堂の教育もあって、王族の信奉者である王権派への激しい憎悪から、王族の血を引く自らが新たなエルディアの女王となって、王権派への復讐を望む様になってしまった。
この経緯故なのか、か弱い少女ながらもテロに屈したくないという想いは強く、「政治家の娘である自身がテロリスト達に利用されるくらいなら、自殺した方がマシ」だという危うい考え方も胸に秘めている。
初登場は『Burst Error』からであるが、その後もEVEシリーズにおいて重要なキーパーソンとなっていく事になる。
劇中の様相
駐日大使である御堂の娘として日本に滞在し、寮住まいでの生活を送りつつ、エール外国人学校に高校生として通っていたのだが、ある日父親の命令で、内閣情報調査室に所属するエージェントであるまりなが自身の身辺警護につく事になる。
その性格故に、当初はまりなの存在を鬱陶しく思い頑なに心を閉ざしていたが、あけすけな性格をした彼女から親身に接してもらい、インシュリンの注射をドラッグに手を染めていると勘違いされていた際は本気で叱られ、桂木弥生も加えた3人での飲み会も経た結果、どんなに苦しい時でも自身を励ましてくれるまりなの優しさと強さに徐々に心を開いていく。
そんな中、エール外国人学校のアラビア語女性教師で、自身に親身に接してくれていたシリア・フラットに理由も分からず狙われる事態となり、自身の周辺で前国王の暗殺に関わったとされる暗殺者「テラー」による物と思われる猟奇的な殺人事件までもが発生。更には、自身を狙うテロリスト達の襲撃も収まらない所か激しくなる一方となっていった結果、精神的に追い詰められていった事で、王権派に対する憎しみも強くなり、復讐の為に女王の座に就こうとする想いも強くなっていく。