努力
「才能」と対比されることも多い語ではあるが、才能を生かすために必要なものでもある。
むしろ現実に天才と称される人物は常人ではついていけないほどの努力をしている場合が多い。
成功に必要なものとされているが故に、努力は基本的に美徳とされるものではある。
だが忘れてはいけないのは、「努力だけで成功できるほど世の中甘くはない」ということである。
努力はあくまでも成功に必要な要素のひとつでしかなく、周囲の環境や本人の素質など、努力だけではどうにもならないことが往々にしてあるのもまた事実。
よって、「努力が足りない」という自己責任論だけで他者を非難・差別するのはあまりに短絡的なので注意しよう。努力も過信し過ぎれば、弱者に冷たい実力主義につながってしまうのだ。
創作において
作品のテーマとして、またキャラクターの性格付けとしても強調されることがある。
しかし2000年以降になると、ネット創作界隈を中心に「楽して強くなる」「最初から最強である」ことがトレンド化していき、努力を重ねて前進するキャラクターについては「暑苦しい」「所詮は二流」というマイナスイメージがまとわり付くようになってしまった。
これは根性論を通しても報われたほどイケイケドンドンな時代だった高度経済成長期から一転、バブル崩壊により長い不況に陥ったことで「努力しても報われないんだから楽して生きていきたい」という考えが定着してしまったことに加え、「文明の利器による便利さが優先される」世情へ移り変わったことが一因でもあり、「地道な努力よりも少ない対価ですんなりと終わらせることが文明人である」ことを、世の中が推進していることに誰しも大声で違和感を唱えなくなったことで、「努力の価値」が希薄なってしまったことが考えられる。
その気風もあってか、便利さの裏に血の滲む努力があったことを紹介するビジネスドキュメンタリーも増えており、決して努力することが陳腐な旧説でないことを提示してくれている。
スパロボシリーズでは、使った後の1回の戦闘だけ経験値を2倍にする効果がある精神コマンドとして登場する。
関連タグ
努力マン(杉田努力) 王貞治 キャプテン(ちばあきお) 如月千早 ロック・リー
ジョセフ・ジョースター・・・本人曰く、一番嫌いな言葉