概要
戦後の日本で生まれ育った人の場合は基本的に存在しない(義務教育である中学校は1日も登校しなくても自動的に卒業扱いとなるため)が、何らかの理由で中学校に通わなかった場合は実質的にこの学歴になる。
戦前の場合
昭和22年4月1日以前は義務教育が小学校(尋常小学校→国民学校)までだったので、昭和10年以前の生まれであれば小卒はさほど珍しい事ではない。
ただし下記の「実在の人物」に挙げられている人物の大半は高等小学校を卒業しており、これは現代の中学校(新制中学校)の1~2年に相当する。
戦後の場合
制度上極めて稀になるため逆に尊敬される。中学時代不登校の中卒の人物や、不良が自虐を兼ねて「最終学歴が小卒」と主張することもある。
2020年国勢調査によると、2020年10月時点で全国に約80万人いることが判明。殆どか80代だが、10〜20代でも中学校は不登校だったり、さらに義務教育も受けられてない未就学者が全体で約9万人存在している。
主な小卒
実在の人物
- 田中角栄(実際は当時学制上の学校でなかった中央工学校卒)
- 本田宗一郎(ただし浜松高等工業学校=現在の静岡大学工学部=に聴講生として通っている)
- 松本清張
- 川内康範
- 水木しげる(武蔵野美術学校中退)
- つげ義春(学校嫌いと家が貧しかったことにより義務教育である中学校に進まず、兄が勤めるメッキ工場の見習い工として就職した)
架空の人物
- アインズ・ウール・ゴウン(書籍版での設定)
- 吾代忍
- 紗音琉
- ひとみ婆さん