概要
『ムダヅモ無き改革』等を手掛ける大和田秀樹氏による、『咲-Saki-』の作者として知られる漫画家小林立を主人公にした漫画である。
小林立氏は、公式には性別不明であるが、作中では美少女漫画家として描かれている。
特筆すべきは、「スクエニ」の『ヤングガンガン』で掲載された読切漫画が、「竹書房」のムダヅモ無き改革第3巻に再掲されたことであろう。
この他に同第11巻では読切(書き下ろし)で吉野で負傷した際のエピソードを元にした漫画を、『咲-Saki-全国編』のBD第1巻のスペシャルコミックでは、アニメ監督の小野学氏との攻防(?)を描いた漫画をそれぞれ掲載した。
そして、2015年8月にはビッグガンガンに4号連続で短期連載され、さらに2016年3月に単行本化もされた。
ストーリー
2006年初頭、颯爽として現れた麻雀漫画・咲-Saki-。「萌え」との融合と言う、これまでの麻雀漫画のイメージを覆す作風に、衝撃が広がった。
そんな咲-Saki-の誕生に、これまで麻雀漫画を自らの「シマ」としてきた竹書房は、危機感を示す。
そこで、竹書房は咲-Saki-と、作者・小林立を潰すべく、編集の辻野を中心に、さまざまな妨害工作を仕掛ける。
これは、そんな竹書房に立ち向かい、麻雀漫画を描き続ける少女たちの軌跡
登場人物
特記なければ、立-Ritz-(第1話)から登場。
主要人物
ご存知、咲-Saki- シリーズの作者。唯一残された牌を手掛かりに、父を探すため、咲-Saki-を描きはじめた。「指定暴力団」竹書房の妨害にも屈せず、咲-Saki-を人気作に導いた。
立-Ritz- 阿知賀編では、鉄砲玉が仕掛けた罠にはまり、漫画家人生に関わる、瀕死の重傷を負うが、自力で立ち直るなど、タフな身体の持ち主。
リツハユで初登場。スピンオフ咲日和の作画担当。メガネを掛けた気の弱そうな少女。あぐりからは「ちんちくりん」と言われている。立のことは「おねえさま」と呼ぶ。
同じく、リツハユで初登場。咲-Saki- 阿知賀編、シノハユ作画担当。関西弁を喋り、姉御肌的な雰囲気を持つ。
主要人物の関係者
マンション横山
立の担当。いつもヘコヘコし、不利になればすぐに裏切る、太鼓持ちタイプ。金にも目がなく、肝も小さい。
レオナルド
常に、あぐりと共にしているタヌキ。リツハユで初登場。鳴き声で意思を湿すことが出来る。
竹書房
辻野
編集。竹書房の「シマ」である麻雀漫画を守るため、咲-Saki-を連載する立に対して、卑劣な罠を仕掛ける。部下からは「叔父貴」と呼ばれる。
しかし、どこか立を知っている節がある、工作が手ぬるいなど、立と何らかの関係を伺わせるものがあるが…?
高橋イッペイ
会長。「立-Ritz-」第1極で初登場。立への妨害工作の黒幕。喋り口調は広島弁。
アニメ関係者
咲-Saki-シリーズの監督。立-Ritz- 全国編で初登場。竹書房(特に辻野)と裏で繋がっており、立に無理難題を要求することで、妨害を仕掛ける。
ご存知、宮永咲の中の人。「立-Ritz-」第1極で初登場。お嬢様。口調もいかにも言ったもの。「ばあや」と呼ばれる付き人がいる。声優として、強い意地と誇りを持つ。
実は彼女にも“秘密”があり…?
悟沢空子
レジェンド声優。「立-Ritz-」第1極で初登場。小野監督が仕掛けた「咲-Saki- 全国編」の仕切り直しオーディションに参加。ものすごい声量を持ち、ビルの窓ガラスを割り、恐れをなして辞退者が出るほど。口調は、元ネタ声優の代表作のひとつである、国民的キャラクター風。