覇王色
はおうしょく
少年漫画『ONEPIECE』に登場する生物が持つ潜在能力の一つ。本項では、その概略を記述する。
本項では、その概略を解説し能力の詳細・代表的な体得者は『覇気(ONEPIECE)』を参照。
概要
本作『ONEPIECE』で度々登場していた能力で、後に『覇気』という生物が宿す潜在能力と明らかになった。これは「意志の力」であり、”体内(身体)エネルギー”のようなもので、目に見えない感覚を操ることで発揮される技術でもある。
過酷な海域・新世界へ挑む冒険者や闊歩する強者の多くが、特別な鍛錬で能力を引き出し扱い方を習得している。稀に、生まれらながら会得している者(例:アイサ、オトヒメ)、生命の危機で発現する者(例:モンキー・D・ルフィ)、精神に強い衝撃を受けて覚醒する者(例:ウソップ)もいる。また描写は少ないが、無意識に『覇気』を発現および暴走する事もある(例:コビー)。
その中で『覇王色』とは、言うならば―
〝 本人の孤高・崇高といった気質で、触れずに相手を威圧する力 〟
『覇気』の中でも特殊な種類であり、数百万人に1人しか素質を持たないとされる。『覇気』の達人・レイリーによると世界で名を上げる大物はおおよそこの資質を備えているという。
それ故に『覇王色』を持つ者は“王の資質”を持つ者とされる。
具体的には―
- 戦うまでもない程の圧倒的な力量差がある者には、己の威圧感や殺気によって一瞬で意識を刈り取り、気絶させることができる。
- 上達すれば威圧する相手を限定でき、群衆の中から数名を選び、その周囲にいる者には威圧しないという事も可能。
- 「覇王色の衝突」が起きると、周囲に稲妻のようなものが発生し、強力な激突になると周囲が吹き飛んでしまう。
- 四皇クラスの実力者になると気絶させる他、広範囲に覇気をまき散らした圧力により、睨み合っただけでも周囲を吹き飛ばす・破壊するなど物理的な破壊力を生む。
『覇王色』は制御出来ても他の2つの覇気と違って鍛錬による強化は不可能で、当人自身の人間的な成長でしか強化されない。もし制御できないままでいると、激情などに駆られて暴発してしまい、敵味方関係なく周囲を威圧するため非常に危険であり、どの道鍛錬は不可欠である。