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AB900系の編集履歴

2022-07-25 12:59:36 バージョン

AB900系

えーびーきゅうひゃくけい

阿武隈急行の第2世代電車。ベースはE721系。

概要

阿武隈急行の鉄道車両であり、2019年より運行を開始した。

2両編成10本が導入予定で、赤、青、黄、緑、桃の5色が各2本ずつ用意される計画とのこと。ちなみに編成番号は各編成ごとにAB1~AB10が割り振られており、先代の8100系電車と比べわかりやすくなっている。

車両はJR東日本E721系をベースとしているが、デザインは独自色が強く、前面は前述の一色で塗装され、側面は無地のステンレス車体に大きくアルファベットの「A」の文字をかたどった模様が描かれている。


同社は1988年の電化・全線開業以来、平日ラッシュ時や団臨に充当されたA417系1編成(2008年2016年に活躍)やかつて存在した福島方面からのJR直通列車を除き、実質8100系電車のみによる運用が行われていた。そのため本形式は8100系以来となる「通常の運用をされる新型車両」となる。

ちなみに8100系の製造本数は計9本で、本形式の導入は実質的にA417系1編成分の置き換えも兼ねていることになる。


阿武隈急行はもともとJR東日本東北本線と仙台方面で直通運転を行っていたのだが、その直通先では、阿武隈急行の開業と近い時期の1990年より719系が運用されていた。部品調達が困難になったことや老朽化の進行などにより、2016年よりE721系の再増備とともに置き換えられ、2020年に引退した。

同世代の8100系も共通の部品や設計を有していたことから同じ問題を抱えるようになり、かねてより車両の置き換えが検討されていたが、719系の引退に伴いメンテナンスが難しくなったとして導入予定が早められることになった。

加えて、E721系導入に伴い2008年に仙台地区から国鉄型電車が姿を消した後は、阿武隈急行だけが片側2扉の列車を直通させ仙台地区の普通列車で使用する、という状態が続いており、乗客の混乱を避けるうえで直通運転時の乗り場の統一も課題となっていた。

そこで、直通先のE721系と共通設計の車両を導入しこの課題を解決することになった。


編成および車体色の一覧


編成番号導入年車体色備考
AB-12019年ラッピング車両(後述)として運用されたことがある
AB-22020年
AB-32022年

(随時追加希望)


なお、車体色はそれぞれ沿線の見所や名産品から与えられている。

(青:柴田町のアジサイ、緑:丸森町の自然、黄:角田市の菜の花、赤:伊達市のあんぽ柿、桃:福島市の桃)


運用

現在は8100系と共に阿武隈急行線全線(福島駅槻木駅)と東北本線槻木駅~仙台駅にて運用される。


ラッピング車両

2022年7月より、AB-1編成にラッピングを施した、ゲーム「ポケットモンスター」のラッピング車両が運行を開始した。24日に出発式が行われ、7月30日より一般運用に入る予定である。

ポケモン側は宮城県応援ポケモンとしてラプラス(ポケモン)、福島県応援ポケモンとしてラッキーを設定しており、仙台側の車両をラプラス、福島側の車両をラッキーのラッピングとしている。


関連タグ

阿武隈急行 E721系

青い森鉄道:本形式と同じ「第三セクター向けに投入されたE721系ベースの車両」である青い森703系が存在する。

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