概要
蛇女こと秘立蛇女子学園の有力スポンサーの一人で、蛇女のみならず多岐にわたる業種にも多額の出資を行う謎の人物。
真影、紅蓮、SV、真紅、NW、シノマスに登場するシリーズでもおなじみの敵役で、物語内では主に焔と因縁がある。EV以降は登場していない。
「Burst」では蛇女の幹部という記述があり、少なくとも焔達が在籍していた当時は蛇女の運営組織に幹部級として名を連ねていたようだ。
ただし作中で彼以外にそれらしき人物は登場せず、単にスポンサーという意味で幹部と称されていたのか、本当に中枢として運営に携わっていたのかは曖昧になっている。
経歴とその目的
元々は忍の出身で傀儡の術に長け、貪欲に力を追い求める。そのために妖魔について研究し、巨大妖魔の怨楼血の復活を目論んでいた。
最終目的は転生の珠、つまりかぐらの力を使って人間を越えた存在となり最強の力を手に入れること、そして妖魔の力で世界を掌握する事。
様々な方面へ一個人で大企業並の出資を行う経済力を持ちながらもその資金の出所は謎だったが、妖魔を兵器として量産し各国に売り捌く闇のビジネスによって荒稼ぎしていた模様。
「私にとって妖魔はビジネス、つまり
金を稼ぐ手段の一つに過ぎない」と言っていることから他にも資金源となるものはあったと思われるが、そちらに言及されることはなかった。
しかし金には全く執着がないらしく「別に金などどうでもいい」と言い放ち、転生の珠で神楽の力を得る事をロマンと評している。
そして「労せずして最強の力を手に入れる、この快感、素晴らしいと思わないか」と続けており、力を追い求める姿勢は誰よりも強かったが「そのために自ら鍛練して強くなろう」という意識には著しく欠けていたようだ。
Burstでは
「Burst」では声と名前のみ登場で、一部任務の概要欄にも「スポンサーとして口出しさせてもらう」という旨のコメントがある。
方向性の違いから対立していた選抜メンバーの様子見に訪れ、それぞれで戦い、勝った方に従えば良いと進言。
その後、蛇女子学園と半蔵学院の決戦の最中にも現れ、焔に自身の目論見を明かす。
仲間を利用された事を知り激昂した彼女に斬り捨てられるが、のちにSVで判明したことだが、この時は変わり身の術で逃れていたらしい。
真紅では
「真紅」では黒幕として本格的に登場し、今度こそ野望を達成せんと暗躍。
かぐらの覚醒を促進すべく人型妖魔「妖魔衆」を差し向けつつ、妖魔を喰らってその力を体内に取り込み、自らも妖魔の力を得て、異形と化した。変身時のその姿は妖魔の力によって肉体が肥大しており、髪もたてがみのようになった。
ちなみに彼が妖魔を喰らうシーンは直接手を伸ばして何かの幼虫にも見える小型の妖魔を取り出し、生きたままかぶりつき、そしてちゃんと完食するというグロテスクなものだが、躊躇いなく妖魔の踊り食いをやってのける辺り相当な力への執着がうかがえる。
さらに計画の障害となる忍学生達を倒そうと次々と巨大妖魔を召喚。さらに、道元自体も妖魔化した肉体に傀儡の術をかけ、自身の肉体の限界を解放した。
体型は以前の妖魔形態とあまり変わらないが、体色が青く変化したほか、肩や肘、膝に管状の突起があるのが特徴で、たてがみのような後ろ髪はさらに伸びた。
しかし二度の直接対決では敗北し、巨大妖魔さえも打ち破られる。
だが道元は巨大妖魔をも容易く倒した焔達の力量に狂喜し、その力を我が物にしようと自ら怨楼血と一体化。飛鳥と焔の仲間達に加えて奈楽も取り込む。
激闘の末敗れた怨楼血は異空間に撤退するが、その直後、覚醒した神楽により倒され消滅した。
力に魅入られ、野望に呑まれた男の末路、それはあまりにも無様なものであった。
声優について
なお、道元は斑鳩の義兄の村雨同様、アニメ版とゲーム版で声優が異なり、ゲーム版では寺井智之、アニメ版では小杉十郎太が声を担当している。