「アタシは選択を提示するだけ—――悪夢を纏う、纏わないの?」
CV.長縄まりあ
概要
ヴァン・アークライドの持つ戦術オーブメントXipha(ザイファ)のホロウコアのシステムである支援AI。正式名称は『MK-ESV004《メア》』。《マルドゥック総合警備保障(MK社)》が様々な方面から買い上げたAI研究成果を元に開発した“ハイブリッド”とされている。
ボイスパターンは幼い少女の音声で作中では出会った人々から「面白いホロウ」と言われている。本編ではヴァン専用とされており、ゲーム中でもヴァンしか使用出来ない。
アニエス・クローデルの依頼した《オクト=ゲネシス》の捜索依頼の際に1つ目のゲネシスとヴァンのXiphaが反応したより顕現。彼に上記の台詞を選択させる。
その選択を承諾したヴァンに・・・・
りょーかい、アタシに任せて!
シャード解放—―
悪夢を纏え!(テイク・ザ・グレンデル)
彼に黎を纏いし魔装鬼(グレンデル)の力を与える。
これ以降ヴァンが窮地に立たされる場面になると、時空間が停止しメアが出現、「悪夢を纏う」という問いを承諾する事で彼にグレンデルの力を与える事になる。
本来Xiphaのホロウコアはサポートのためにパターン化されたシステムボイスを一方的に話すだけに過ぎないものであったのだが、彼女はそんなホロウコアの中でも唯一自立思考を持ち会話をすることのできる生きたホロウコアと言ってもいいものである。(状況からゲネシスによる影響であると思われる)。その姿を見た者からは人間と変わらない自由意志を持つ“情報生命体”と評されている。
ヴァンから「メア公」、アニエスやフェリからは「メアちゃん」、アーロンからは「チビロリ」と色々な呼び方で呼ばれているがメア本人はどれも嫌がっている。
そのメカニズムについては製作したMK社に所属するSCリゼット・トワイニングですら「想定外の暴走」と評しており、詳細は不明。バーゼル理科大学に所属するカトル・サリシオンからもMK社がこのような異常な状態を見越してヴァンに預けているとは思えないと意見を述べている。
そもそもこのレベルのAIの開発は「技術的特異点」が起きない限り現在のゼムリア大陸の技術力では到達不可能とされている(前例はあるもののそれは偶発的に起こった奇蹟の産物と言ってもいい)
本人も自らの出自は語っているものの肝心な部分は「聞こえているのに認識できない」ようになっており未だ謎の多い存在である。また間章でヴァン達が意図してメアを呼び出した際にカトルがFIOに記録映像を撮らせているのを見て、「原始的な方法」と評しておりまるで先の時代を見てきたかのような様子を見せている。
また温泉地・龍來(ロンライ)での慰安旅行の際には原理は不明だが《ゲネシス》を中継機にして一緒に同行していたユメの肉体を『生体ハッキング』という形で乗っ取り、アークライド解決事務所のメンバーと追いかけっこをするなどして一騒動起こす。
その際にシャードの足場と力場を利用する事で凄まじい動きを見せ、姿と触覚を再現したシャードの立体映像で捕まえたジュディスを翻弄している。
事務所のメンバーの中でシャードを熟知しているリゼットからは「自分以上の使い手」と言わしめている。またヴァン達と対峙した際にリゼットに対し自分の気持ちが分かるのではないかと告げられており、その言葉の意味を理解したリゼットは顔を曇らせた。
(余談だがメアとユメは演じている声優が同じである)
ゲーム上での性能
前述の通り、劇中ではヴァン専用のホロウコアとされている為彼しか装備出来ないようになっている。Sブーストはヴァンのステータスが上昇する「マルチプルワークス」で、レベルアップでステータスの強化量が上がり行動後にHP、EPの回復が追加される。
本作の独自の要素である選択肢によって数値が上昇するL.G.Cアライメントが一定のレベルまで上昇すると《メア》が共鳴という形で、LAW・GLAY・CHAOSのそれぞれの属性を持つホロウコア《メア》を入手出来る(経験値は共通)。プラスされる魔法攻撃力とEPの数値は同じであるが、Sブーストの効果は属性ごとに異なる。性能は以下の通り。
メア(ロウ):Sブースト「ロウキーパー」行動後にHP、CP、EPが回復。
メア(グレイ):Sブースト「トリックスター」回避率が上昇。
メア(カオス):Sブースト「デッドリースマイル」物理攻撃力と必殺率が上昇。
関連タグ
ラピス・ローゼンベルク…同じく超常の力で意思を宿した人形。