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元気で明るく、まるで『でんこ』のように天真爛漫なIKS.gear。優しく情に厚い性格で、でんこやマスターにも敵対心を顕さないムードメーカー的な存在。無垢で無邪気に見えるけど実はとっても頑固でリアリストなんだとか。

(アプリ内紹介より引用)

「チイはチイだよ!えっとね、みんなに用事があって来たんだけど……」

CV:汐入あすかマコと兼役)

概要

メインストーリー第3章で初登場した敵「IKS.gear」のうちの1体。

黒髪を三つ編みにし、へそ出しセーラー服のような服を着ている。

でんこや奪取er協会を蔑むような発言を繰り返すリコや、物腰は丁寧だが強硬な姿勢を崩そうとしないコミュとは異なり、マスター達には最初から好意的。しかし下記のように(遠回しとはいえ)「未来は最初から決まっているから諦めろ」という趣旨の発言をするなど、やはり自分に与えられた使命には忠実なようだ。あるいは無邪気さ故の残酷さといったところか?

そして彼女のレイドバトルイベントで明らかになった本性は…。

モデルはカラーリングやサイドミラー型の髪飾り、タイヤが3つの靴、1つしかないヘッドライトを鑑みると、ダイハツ三輪軽自動車ミゼットDK/DS型」という説が有力。

「ミゼット」とは「小型」という意味であり、「小さい」に変換すれば名前の由来となっている。

劇中での動向

メインストーリー第3章

「だからねぇ、みんながこのままガンバると、未来を変えることになっちゃうんだぁ……」

リコ・コミュと一緒に現代へ来襲。めぐる達の発案で飾り付けをしていた駅の設備を破壊する。「ご、ごめんね~……!屋台も飾り付けも、壊さないといけないの……!」という発言をするあたり、やはりやや不本意気味のようだ。

その後はまりかの足止めをしたが、肝心の戦闘力は武装した彼女と互角にやり合える程度

IKS.gearチイ襲来! ~無邪気な刺客~

序章

IKS本部にて、リコがコミュを説得していた光景をタブレット端末で見ていたチイ。

「リコちゃん……コミュちゃん……ず~っと一緒だと思ってたのにな……またひとりになっちゃった……」

「……まぁ、もともとチイひとりだけだったし、お仕事だってひとりで出来るもんね。」

「リコちゃんもコミュちゃんも、ヒトさんみたいに弱くなっちゃって IKS.gearが道具以外の存在になれるはずないのにね~」

そう、チイは最初に製造されたIKS.gear。そして、心の奥底では2人を見下していた。

するとチイに指令が届く。

緊急指令

◇過去に不法滞在しているIKS.gear 2体の奪還を命ずる。

◇2体が抵抗した場合は、破壊を許可する。

「リコちゃんとコミュちゃんのことは出来れば壊したくないなぁ……。」

「でも、お仕事だからいかなくちゃね」

かつて「リコを破棄するために彼女を連行しろ」という指示を受け取ったコミュは一瞬動揺していたが、チイは彼女とは異なり「仕事なのだから仕方ない」というスタンスだった。

「……なんだか昔を思い出すな~ こうやって、いつもひとりでいろんなところにおでかけしたっけ?リコちゃんとコミュちゃんが来て、すっかり忘れてたなぁ……。」

「みんなといるのも楽しかったけど、おでかけするならチイひとりの方がもっと楽しいよね~」

「移動の個別化」を謳うIKSらしく、チイは「自分1人だけで移動した方がいい」という独善的な思考の持ち主だったのだ。

しかし、その瞬間だった。

??? 『おでかけは~、みんなでいくのがたのしいよぉ~♪︎』

突如、謎のノイズがチイの脳内に響く。

「さっきのメモリー……なんだろ?ずいぶん前のメモリーだったような……。」

メインストーリー第3章での顛末だったが、最早チイは覚えていない。

「……うーん……まぁいっか!まずはお仕事お仕事~!」

「IKS.gear No.1 チイ、任務を遂行しま~す!」

イベント攻略法

今回の弱点は「heat属性」「トリックスター」。双方に該当するでんこはオリジナルだけでもみろくシーナダッチューみらいコタンるるマリンゆうおとめこうめの10名という大所帯。

エクストラでんこも含めればエルミーヌまひるケイたすくるいレイラティエンハリシャオリヴィアレニャミラの11名も該当する。

なお、スキルで属性を変更できるトリックスターは素の属性で判定されるため注意すること。

今回から強化個体のバトル参加可能上限が12人に倍増した。それでもHPは15万のままなので、1人あたりのダメージ負担は平均12500と多め。

またアタックエナジーゼリーを所持している場合、攻撃ボタンを押した際に自動で消費してから攻撃するかどうかも選択可能に。デフォルトではOFFになっている。誤操作が怖い人はそのままで、ゼリーを潤沢に使いたい人はONにしておこう。

イベントストーリー

「せっかくの動物園なのに、なんでそんな深刻な顔してるの?」

コミュとリコがチイのことで悩んでいると見抜いたメロレイカが2人を連れて動物園にやってきたところで登場。再会を喜ぶ2人だったが…。

メロ「ねえねえ、チイもリコたちの仲間だったんでしょ~?じゃあ……」

「……ん~っとね、でんこと仲良くする気はないんだ。」

メロ「わあああっ!?」

突如メロに衝撃波を浴びせ怪我させてしまう。その後も衝撃波を放ち続ける彼女を「甘い気持ちで協会の味方をしているわけではなく、でんこは味方だから守っている。でもチイのことは今でも仲間だと思っている」とリコとコミュは説得しようとするが、「コミュちゃんとリコちゃんが帰るつもりがないなら、もう壊しちゃうだけだから」と言うことを聞こうとしない。

そして2人も「チイと戦わなければいけないのか」という思いからまだ迷いがあった。

レイカ「だったらもう自分たちで何とかするしかないでしょ!

大人しくやられてなんかいられないわよ!それとも、チイの言う通り諦めるの!?

言っておくけど、わたしはそんなの絶対にいやなんだからね!」

しびれを切らしたレイカはチイの前に立ちはだかる。

「ねえ、どうして仲間なんて守ってるの?」

レイカ「……どういう意味よ?

どうしてもなにも、仲間なんだから守るに決まってるでしょ。

アンタは違うとでも言うわけ?」

「違うよ。だって、足手まといなんだもん。群れたって強くはなれないよ。

だったら、そんなの捨てちゃえばいいじゃない。」

レイカ「ふざけんじゃないわ!捨てるですって……!?」

「どうして怒るの?だって、無駄なものやいらないものを捨てるのは普通でしょ?

たったひとりのチイにだって敵わないなら、仲間なんて無駄じゃない。」

レイカ「無駄なんかじゃないわ!それに、アンタだって本当はひとりなんかじゃないはずよ。」

「チイが……ひとりじゃない?」

「そうよ。ひとりでなんて強くなれない。アンタは誰かと一緒にいる強さに気づいてないのよ。

わたしはこうしてみんなといることで成長したの。アンタのそばにだって、きっと誰かがいたはずよ!」

「言いたいことはそれだけかな?チイはひとりだよ。ずっとそうだった……

でも、でんこに負けたりなんかしない。ひとりだから、チイは強いの。

コミュちゃんやリコちゃん……でんことは違う。

あなたに見せてあげるよ。ひとりだから強いってこと。」

「仲間は大切にすべき」というレイカの言葉も届かない。しかし、その姿を見て奮起したリコとコミュが現れる。

リコ「っ……出来るなら、チイと戦いたくなんてないわよ……!

でも、逃げられないなら、私たちがやるしかないじゃない。」

コミュ「わたしもリコも……まだチイのことを仲間だと思っています。

たとえIKSを離れたとしても、あなたのことを嫌いになんてなれない……」

「……だからね、そんなの意味がないんだよ。

コミュちゃんとリコちゃんは裏切って、帰るつもりもない。なら壊すしかないんだ。」

いざ戦ってみると、2人がかりで相手をしているのにもかかわらず攻撃をかわし続けるチイ。挟み撃ちにしようとしても、裏を読んでいるかのような動きで反撃されてしまう。

それでも、コミュとリコは絶対に諦めなかった。

「ねえ、力の差はわかってるでしょ?もうやめない?

二人は群れてるから弱くなっちゃったんだよ。」

リコ「……弱くなった……確かに、そうかもしれないわね。今の私じゃ、チイには敵わない。

だけど、それでも私は引くわけにはいかないのよ!」

コミュ「わたしは、でんこにはなれないとわかっています……

でも、受け入れてくれたみんなと、まだ一緒にいたいんです……!」

「……みんなでなんて、なんの意味があるの?チイはおでかけだって1人でしてた。

あの時だって……1人でおでかけして、訓練して。だからチイは、IKS.gearとしていられるの。」

しかし、今までじっとしていたメロが回復しチイに話しかける。

メロ「そうかなぁ~?メロは誰かと一緒のおでかけが一番たのしいとおもうけどなぁ~?」

「……え?」

彼女の言葉で唐突に動きを止めるチイ。今までの猛攻ぶりが嘘のように固まってしまっていた。

「……!メモリーさん……!」

「違う……そんなはずない……!だって、メモリーさんがここにいるなんて……?」

混乱する一同だったが、唯一コミュだけは心あたりがあるような気がしていた。

コミュ「チイ……話を出来ますか?」

「チイ……チイは……本当は……違ったの……?」

コミュ「チイ……落ち着いて、話をしてください。大丈夫ですから。」

「コミュちゃん……チイは……あの子は……ずっと前に、チイと一緒にいたの……」

チイは「なるべくでんこと同じ環境で育てる」ということをコンセプトに製造されたIKS.gearであり、でんこのデータを組み込んだり「訓練」と称して実際におでかけをしていたりしていた。

その過程でインプットされたのが「メモリーさん」ことメロのメモリーだという。後発機であるコミュやリコが製造されたことでデータは消され独善的な性格へと変わっていったが、メロの言葉を通じてどんどん記憶が戻っていく。

「訓練かぁ……チイはでんこじゃないんだから、おでかけなんて必要ないのに。」

『そんなことないよぉ。

それに、おでかけはそれだけで楽しいと思うなぁ~。』

「そうかなぁ……」

『うん♪それにほら、面白そうなものもいっぱいあるよぉ!』

「メモリーさんは、チイにインストールされたデータなんだから、

面白いもなにもないんじゃないの?実際には、周りを見てすらいないでしょ?」

『データだけど、ちゃんと見てるし一緒にいるよぉ。』

「……チイの中で?」

『うん♪そうだよ~。』

「あははっ……何それ、メモリーさんはいっつもそんな感じだよね。

でもまあ、一緒にいてくれるのはちょっと嬉しいかな。

スタッフの人が本当は来てくれるはずなのに……誰もいないし。」

『さみしいって時はさみしいって言えばいいんだよ~。』

「さみしい……のかな?」

『うーん、よくわかんないけど……

誰かと一緒の方が嬉しいし楽しいよねぇ~。』

「……そういうもの?チイ、まだよくわかんない……」

『誰かといるのはとっても楽しいよぉ~。

おでかけもね、誰かと一緒に行くのが一番楽しいんだぁ~♪

しあわせがいっぱいになっちゃうんだよ~。』

「幸せが……いっぱい……」

「チイ……思い出したよ。ずっとメモリーさんと一緒だったこと。

誰かと一緒にいる楽しさを教えてもらったんだ。」

リコの言葉を借りれば、「チイがチイでいられるのは、メモリーさんとの過去があったからこそ」だったのだ。

コミュ「チイ……わたしはずっとさみしかったです。あなたとも一緒にいたかった。」

リコ「……私もよ。こっちに来たことは後悔してないけど……チイに会いたかった。」

「コミュちゃん……リコちゃん……」

メロ「えへへ、よかったね!また会えて、嬉しいねぇ♪」

「っ……!メモリーさん……っ……!

チイは……メモリーさんはもういなくなっちゃったんだと思ってた……。

でも、違ったんだね……!ずっと、ここにいたんだ……!

もう、忘れたりしないよ!メモリーさんのことも……一緒に過ごしたことも!」

記憶を取り戻したチイは今までの行いを反省。誰も忘れたり攻撃したりしないこと、そしてメロと友人で居続けることを誓ったのだった。

「レイカちゃんの言う通りだった。チイはひとりじゃないのに気づいてないだけだったんだ。

コミュちゃんにリコちゃん……その前には、メモリーさんがいたんだよ。」

「チイはもう、メモリーさんも、でんこもヒトさんも……

コミュちゃんも、リコちゃんも、誰も絶対に傷つけないよ!」

「でんこのみんなと遊ぶの、楽しみ~!」

プロフィール

でんこNo.IKS01
タイプトリックスター
属性eco
スキルあの日のメモリー

何気に二人称が「ヒトさん」から「マスターさん」に変わっている。

スキル

あの日のメモリー

一定時間、自身がアクセスした時とされた時に相手編成のスキルを無効化することがある。

相手がオリジナルでんこ・エクストラでんこの場合は発動率が上昇する

自身のアクセス時と被アクセス時、直接アクセスに関係していてもしていなくても、属性やタイプに関係なく相手編成のスキルを無効化できるというバランスブレイカー級のスキル。しかも自分の編成のスキルも巻き込み無効化する訳ではないので、一方的に相手を蹂躙することができてしまう。

相手の鉄壁を突破する、相手の超火力を軽減する、カウンターさせずに安全にリンクする、経験値稼ぎ中の相手に嫌がらせする等使い道は様々。

ただしあまりにも便利すぎるので制約も多い。まずは自分にしか使えないこと、そして何より発動率が低めなこと

余程育てないと発動率は2桁に届かず、最高レベルでもオリジナル・エクストラ相手は30%、スペシャル・IKS.gear相手に至っては10%止まり。しかも他の2人と同じくまとめてではなく個別に判定があるという仕様上実際の期待値は更に下がる。

リコやコミュは最高レベルで確定発動、カンストさせなくてもひいるで確定発動が現実的なレベルだが、チイの場合は元が低すぎるので焼け石に水程度にしかならない。ラッピングで更に上げることが不可能なので尚更である。

また、ステータスの最終値もHPが400を超える防御偏重型のコミュよりAPは50以上も高いが、リコと比較するとAP・HP共に10~20ほど低い。自前のスキルが不発だと押しきれなかったりすぐにやられてしまったりしやすいため、発動率の低さをカバーする用の味方も編成してあげよう。

余談

チイにインプットされた「メモリーさん」ことメロのデータだが、メロのモチーフ車両(初代ED30)が当初走っていた飯田線とチイのモチーフ車両であるミゼットにはちょっとした繋がりがある。

飯田線にある秘境駅の一つ、小和田駅の駅前には廃車となったMP型ミゼットが放置されているのである(佐久間ダム建設の際に転落したらしい)。

ちなみに、1コマかつ背景のみとはいえ漫画版「みろくのマスターレポート」にも登場済。

…なお、この廃ミゼットはチイのモデルとなったDK/DS型ではなく、そのリニューアル機種であるMP型ミゼットである。

(MP型ミゼットは2人乗りなので、1人乗りの乗用車がモデルとなっているIKS.gearの定義にあてはまらない)

関連項目

駅メモ ステーションメモリーズ! ダイハツ ダイハツ・ミゼット オート三輪

トラン(ジェットマン)ロック(プリキュア):幼い姿をした敵幹部キャラ。「他のメンバーを内心見下している」「仲間は利用するだけの存在だと考えている」という共通点がある。ただしチイが(製造順的な意味で)最年長なのに対し、こちらの2名は劇中で大人の姿に成長している。