概要
「アグヌス」の女王で指導者。
だが本編では主人公ことウロボロス陣営に対して慈悲のない敵意を向けているが…?
女王の本名が判明するのは5話終盤であるが、前作や前々作を遊んでいるユーザーであれば4話終盤時点で察することが可能。なお、記事名である本名自体はアグヌス陣営にとって周知の事実である。
その正体は人間ではなく機械。それと同時に機械ではない本物の女王が存在することも判明。
ノア達は辿り着いたシティーでその事実を知り、本物の女王の情報を握っているというゴンドウという人物をアグヌスキャッスルから救い出すべく、キャッスルの収容所へと潜入することとなる。
そこで、側近と思わしき執政官のエム(ゼノブレイド)とある繋がりを持っていたことも判明する。
ゴンドウから得た情報と辿り着くための"鍵"を手にしたノア達は本物の女王が眠る場所へと辿り着く。
ついに長き眠りから覚めようとしたその時---
『美味だなぁ
てめぇらの絶望の味は』
因縁のメビウスディーに心臓を打ち抜かれ、目覚めることなく横たわったままとなってしまった。
容態を確認する余裕はなく、ノア達はディーと相方のジェイとの戦闘を余儀なくされる…。
…さて、前作を遊んでいるユーザーなら疑問に思うところであろう。
ニアの種族の急所はどこだったかということを…
「いってててて……
あの野郎、思いっきりぶっ刺しやがって---
あと2セテリずれてたらヤバかったぁ---」
ノア達一同は殺されたと思い、悲しみ途方に暮れている場面でムクリと起き上がった。
呆気に取られるノア達…、命の危機だったとはいえ年長者らしからぬ若者感溢れる言葉遣いで口走ってしまうニア…。
(ハッ!?… ン、ンンッ(咳払い))
「あ、あなた達は---」
もはや疑うまでもない、正真正銘本物の前作の彼女が長きにわたる眠りから目覚めた瞬間である。
前作終盤で楽園に到達した後、経緯は不明だが楽園の、そして"アグヌスの女王"になっている。
なお、自身のブレイドという種族の都合上真の急所は胸のコアクリスタルであること、また前作で語られるように彼女は超再生能力の持ち主であることから心臓を貫かれようとも致命傷にはならなかった。ディーが人殺しの技術を極めたが故に逆に暗殺に失敗した形となったのである。
かつてクラウスにより分裂した世界が、互いを求めるように一つに戻ろうとし、さらに1つになると2つの世界が消滅することを知る。
光を通じてもう1つの世界の女王メリア・エンシェントと連絡を取り、これの回避策を模索。
トラの技術力を借り、2つの世界の消滅を避けられる超巨大装置「オリジン」を両国で1つずつ作り上げることに成功。
そして世界が重なるその時にオリジンを起動するが、未来と消滅を恐れる意志により生まれた「ゼット」により世界そのものが止まってしまう。
さらにオリジンの権限たる2つの鍵のうち1つを持つメリアが囚われたことで、オリジンはゼットの所有物となり、ゼットやメビウスが他の命を餌に永遠に生き続け、ゼットが定める理により世界が動くこともなく、ゼットそのものたるアイオニオンという世界が生まれてしまう。
そんなゼットに対抗すべく、オリジンの欠片と自身のコアクリスタルを反応させて「ウロボロス・ストーン」を創造した。
自身の力がゼットに通用しないことから、メビウスらが知覚できない場所に砦を設けゼットを倒せる存在が現れるその日まで眠りにつくことを決意し、エムにそれを告げ意思を託す。
これは、自身の持つオリジンの鍵がゼットやメビウスの手に渡らないようにするための防護手段でもあった。
眠りについた後は、メビウスがニアを模した機械仕掛けの人形をアグヌスの女王とし、自分たちの命を永遠のものとするため、人形を通しケヴェスへの攻撃をアグヌスに命じる。
この通り、作中においても非常に重要な立ち位置である彼女であるが、作中ではまさかのシリアスブレイカーかつ不憫枠。
前述の本格的な登場の時点でも言えたことであるが、
- "アグヌスの女王"ということでノア達から過剰気味に期待を寄せられる
- メビウス打倒のための次なる手段を提示できず、ランツやタイオンから失望の言葉を浴びせられる
- しかも上記の展開が半ばミオによって引き起こされたものだと暴露(結果的にミオに過失は一切なかった)
- ある理由で彼女の許にノア達がとんぼ返りすることとなった上、セナにはそれを未来視していたかのように扱われる
結果として女王の威厳はどうにか保つことができたようだが、元来の性格と女王というギャップがギャグパートを引き起こしてしまうようだ。
物語のラストではメリアと共にキャッスルを変形させてオリジンに立ち向かい、最終決戦に助太刀に来てくれる。
エンディングシーンでは、ホムラとヒカリとそれぞれにレックスとの子供を抱きしめながら椅子に座り、かつて世界樹を上りクラウスと出会った仲間たちとの写真が出て、「これから帰るよ」と述べていた(英語版では「I will see you soon then」となった)。ラストで大きな姿に戻ったじっちゃんも映っている。
トラが作り上げた人工ブレイドのハナもついてきたらしく、エンディングでニアが眠っていた砦で登場していた。
一周目クリア後に彼女の眠っていた砦に立ち寄ると、ずっと砦の中にいて窮屈していたために半ば強引にヒーローとしてノア達に加入する。
モルクナ大森林ではかつてのアルストやクラウスらの人間の業、ゴンドウとの会話では前作のヴァンダムの偉大さに関する話も聞けるほか、本作のヒロインのミオのオリジナルが彼女の子孫であることを強く暗示するかのような描写も見受けられる。
ニアをヒーローメンバーに加えている間に流れるバトルBGMは、「Drifting Soul」のアレンジ曲。
これは、『ゼノブレイド2』でエルピス霊洞にて無数の幻影と交戦する中でレックスたちを守るためにマンイーターの力を公に初めて見せた際に流れた曲であり、それを意識しているのだろう。
プロフィール
年齢 | 不明 |
---|---|
性別 | 女性 |
所属 | アグヌスキャッスル |
ブレイド | 再生の剣 |
クラス | 命巫女 |
CV | 大和田仁美 |
容姿
アイオニオン誕生から1000年以上が経過しているが、容姿も以前から然程変わっていない。
為政者として振舞う時はブレイドの時の巫女服に似た衣装を身に纏っているが、ラフな時はドライバー時の普段着をアレンジした物に装いを変える。
「ん~、久しぶりに着てみたけどまだまだいけるじゃん、アタシ。」
人物
女王としてのキャラ作りの一環か上品な喋り方をしているが、気の緩んだ時や咄嗟の場合に元の口調が出てしまう。元の口調はメリアも知っている模様で再会した時は「まだやっていたのか」と半ば呆れられていた。
女王という立ち位置に元来の性格や知識が追いついていないため、少々不憫な役回りになってしまいがち。ノア達からすればやっとのことで掴んだメビウス打倒の希望がニアであるため、過度な期待を寄せられてしまうのは仕方がないことではあるのだが。
能力
クラスは命巫女、水の力を駆使する攻撃的なヒーラー。
『2』でブレイド時に使用していたシミターの他に、パートナーの持つ二振りの剣の形を模した剣を召喚して使用する。
余談
- 前作から変わらず魚好きな様子。他のヒーローと違って各地の食堂に赴いても催促しないが、魚が名物のコロニーミューでのみ掛け合いが発生する。
- 寒さだけでなく極端な温度変化に弱いらしい。灼熱のダナ砂漠や極寒のカプトコルヌ山嶺に反応を見せる。
関連イラスト
別名・表記ゆれ
ニア(ゼノブレイド2):ゼノブレイド2の彼女はこちらを参照。