CV:上恭ノ介
概要
プロトワン（フィアナ）に続き、秘密結社によって生み出された第2の男性型パーフェクトソルジャー・プロトツー。
戦いに勝つ事、そしてパーフェクトソルジャーという「完全なる最強の兵士」であることに非常に高いプライドを持つ、文字通りの完璧な兵士。
が、そのプライドの高さや、正々堂々の戦いを必要以上に求めるという、誇り高い戦士の（秘密結社からは「人間的感情に左右されすぎる」）側面があまりにも強すぎるため、純粋な「完全なる兵士」とは言い難いPSでもある。
TV版の第二部「クメン編」で初登場。
反政府勢力ビーラーゲリラ側と結託していた秘密結社から、ビーラー側の戦力（イプシロンの心理・戦闘力テストを行うことが真の目的）として送り込まれた。湿地戦仕様のAT スタンディングタートルをPS用に改造した青い機体 スナッピングタートルに乗り込み、多数の政府軍・傭兵部隊を葬り去る「ブルーAT」として恐れられていた。
戦場でキリコと邂逅。数度の対決を経ていくうちに、プロトワンのキリコに対する思いや、その思い故にPSとして不安定になっていく彼女を見て、彼女を狂わせた存在としてキリコに次第に固執するようになっていき、キリコを殺すことでプロトワンを解放すること、最強の戦士としてキリコと決着を付けることに執着する。
クメン編終盤では専用機となるストライクドッグに乗り多数のATを破壊するが、上記の「戦士としての誇り」の強さから、わざわざ乗機から降りてキリコと生身で決着を付けようとする。しかし、同類だと思っていたプロトワンの「キリコに対する愛」による苦心の末の裏切りに遭い、強い精神的ショックを受ける。
その後第三部「サンサ編」にて再登場。クメンから秘密結社に回収され、キリコとプロトワンに対する「純粋な憎悪」を増大させる方向で調整を受ける。
ストライクドッグを駆りキリコと再び幾度も対峙するが、憎悪を引き出されて猶キリコに対する歪んだ執着を捨てきれず、またキリコが異能者として覚醒し始めていたことにより、最後は純粋に兵士としての戦闘力で敗北する。
敗北後、常人でありながらPSを上回る力を持つキリコを「生まれながらのPS」と表現したプロトワンに同意。「PSがより優れたPSに負けた」というパーフェクトソルジャーとしての誇りを抱きながら、フィアナの膝の上で息を引き取る。
殺し合いを続けた仲であるはずのキリコも、イプシロンにはどこか仲間意識のようなものを感じており、その死に複雑な思いを抱いていた。
OVA作品「ザ・ラストレッドショルダー」では、覚醒して間もないころの姿で登場。（時系列的にはTV版第一部・ウド編とクメン編の間。）
デライダ高地にある秘密結社の地下施設にて、プロトワンから様々な情緒的教育を受けていた。この頃はまだ幼児のようにただ声を発したりする程度の精神と知能で、TV版とは比較にならないほど非常に穏やかだった。
キリコ達の地下施設襲撃により、戦いの中に置かれたことで兵士として覚醒。ブラッドサッカーを手足の様に操り、キリコの仲間である元レッドショルダー隊の熟練兵士グレゴルー、ムーザを瞬く間に撃破し、PSとしての力の片鱗を見せた。
この事件の中で、プロトワンから「人を愛する事」を教えられている。これが後の彼にどのような影響を及ぼしたかは前述の通りである。
