概要
『仮面ライダーディケイド』第24話・第25話に登場した世界。リ・イマジネーションが為された世界を舞台とした他のエピソードと違い、同時期に放送されていた『侍戦隊シンケンジャー』の作中世界そのものを舞台とする。
テレビシリーズとしては初めて仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズがクロスオーバーしたエピソードであると同時に、数少ない「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」が別世界の存在であると明言されているエピソードでもある(他には『春休み合体1時間スペシャル』が該当)。
『ディケイド』第24話・第25話は、光写真館一行と海東大樹がこの世界を訪れた事によって起こった事件を軸に展開される。
また、同時進行で『シンケンジャー』第二十幕・第二十一幕(第20話・第21話)にも『ディケイド』のキャラクターが客演した。
作中の時系列としては
- 『シンケンジャー』第二十幕「海老折神変化」Cパート(海東がシンケンジャーの世界に出没)
- 『ディケイド』第24話「見参侍戦隊」
- 『シンケンジャー』第二十一幕「親子熊」(本編の裏で『ディケイド』絡みの話が同時進行)
- 『ディケイド』第25話「外道ライダー、参る!」
となっている。
当時はスーパー戦隊の方が先に放送されていたのと、シンケンジャーがゴルフで1回休みだったのがあり、放送順としては
『シンケンジャー』第二十幕・『ディケイド』23話→『ディケイド』第24話→『シンケンジャー』第二十一幕・『ディケイド』第25話、となる。
光写真館の背景ロールは折神の元になった動物たちの絵で、士の役割は志葉家に仕える黒子。
映像ソフト収録
お互いの番組が相互に連携し一繋がりとなったエピソードだったにもかかわらず、後に発売されたDVDでは当然のように各番組のみのエピソードしか入っていなかったため、それぞれを個別に買った上でいちいち入れ替えないと当時の放映順のままで見られないという難儀なことになっていた。
これにより、『シンケンジャー』の方だけを見ると謎の怪しい人物達(『ディケイド』側の登場人物)が現れるものの特に伏線が回収されることなく有耶無耶になったように見え、逆に『ディケイド』の方だけを見ると第24話から第25話に至るまでの途中のエピソードが丸々すっ飛ばされたような印象になってしまう。
(ちなみに、同じ問題がCSでの放送でも起きている)
その後、2014年発売の『侍戦隊シンケンジャー コンプリートBlu-ray BOX2』には、映像特典で『ディケイド』第24話・第25話が当時の放映順のままで本編扱いとして同時収録されている。今から見るならこれがオススメだろう。
(残念ながら『ディケイド』の方のBlu-ray BOXには『シンケンジャー』は入っていないため注意)
余談
本世界そのものは当時放送されていた『シンケンジャー』本編と全くの同一という扱いであるのだが、今回ディケイドが通りすがったのはあくまでも『シンケンジャーの世界』であるので、後年放送され、シンケンジャーを含む34作のスーパー戦隊と世界観を共有する『海賊戦隊ゴーカイジャー』との繋がりは不明となっている。
一方、『ゴーカイジャー』よりも後に放送された『機界戦隊ゼンカイジャー』では全ての戦隊世界はパラレルという世界観解釈が登場したので、ゴーカイジャーとの繋がりが不明瞭でもある程度整合性は取れてしまうのだが。
関連項目
スーパーヒーロー大戦 春休み合体スペシャル…後の戦隊&ライダーのクロスオーバー企画。本企画はこれらの先駆けと言える。