- 飛翔能力を持たない鳥。代わりに泳いだり、走ったりできる。
- ゆずの楽曲タイトル
概要
鳥の最大の特徴は、「翼を持ち、空をとぶこと」であるが、いくつかの鳥類では、その能力が無くなっている。
飛べる鳥と比べて、翼が小さくなっている種が多いため、「退化」と呼ぶこともある。しかし、彼らが飛ばないのは、「飛ぶ必要がなくなった」からであり、あくまでそれぞれの種が生活している環境に適応した事例であるので、退化ではなく「進化」と呼ぶべきである。
実際、ダチョウは飛べない代わりに、強力な脚力を発達させ、ライオンやハイエナが闊歩する草原でも逞しく生き残っている。ペンギンはどんな鳥よりも泳ぐのが上手く、水中では魚を華麗に捕らえ、南極では最も繁栄している生き物である。
現在は絶滅寸前で、100羽にも満たないカカポも、かつては100万羽を超える数がいたという。本来、犬や猫がいないニュージーランドに住むカカポにとって、立ち向かうべき敵は、鷹の仲間であった。カカポは、自由自在に飛び回る鷲に対して、空で対抗することをやめて、地上での生活を選んだ。身体は森林に溶け込む保護色を持つようになり、危険を感じるとじっと動かない行動を身に着けたことにより、視力に頼る鷲の目を欺き、繁栄していったのである。
能力
「飛べない鳥」と一口に言っても、多種多様な飛べない鳥がおり、彼らの能力は一定ではない。
モアのように、翼すら無くなった事例もあれば、カカポや鶏のように、高いところから降りる時は、翼を使って滑空する程度の事はできる種類もいる。