概要
主人公。内気の反面繊細で優しい青年。犬が好きでピアノが上手い。金はあるが品格が無い魚屋の夫婦の間に生まれるが、日々の生活に息苦しさを感じ、階級違いの結婚に不安を抱いていたが、結婚式のリハーサル直前に対面したヴィクトリアに惹かれ結婚に前向きになる。
しかし、肝心のリハーサルで失敗を繰り返してしまい、これに激怒した神父からも式の延期を言い渡されてしまうが、真夜中の森で式の練習をした際に誤って死体の花嫁・エミリーと婚姻関係を結んでしまう。そのまま死者の世界へ連れていかれるが、何とか地上へと戻ろうと画策する。初めは不幸な境遇に同情はするものの、死体であるエミリーを敬遠していたが、次第に彼女の健気さや一途な心を好ましく思うようになる。
終盤におけるネタバレ
エミリーの健気さに心を打たれたヴィクターは彼女との結婚を決意し、地上で結婚式を開くことを死者たちに告げる。死者やその知り合いたち、そして物陰から様子をうかがうヴィクトリアの前で誓いの言葉を堂々と唱え死者になることを受け入れようとするが、エミリーは二人のために身を引く。
終盤にて少し勇敢で男らしい一面も見せていた。その直後、乱入してきたバーキス卿からヴィクトリアを守るためにフォークで果敢に戦い、エミリーの助けを借りながらも無事守り切る。
エミリーから結婚指輪を返された二人は、たくさんの美しい蝶になって月へと昇っていく彼女を静かに見届けるのだった。