概要
東欧の伝承に登場するアンデッドの一種で、南米のゾンビ、中国のキョンシーに相当するモンスター。別に空を割って現れないし、四肢を伸ばしたり炎を噴いたりもしない。
大抵この手のアンデッドは、素人でも一定の手順を踏めば退治なり、足止めが出来るものだが、この存在は違う。
何分、生前の復讐心によって動く死者だけあり、いかなる手段を用いてもタキシムは倒せないし、ターゲットを追い求め、どこまでもどこまでも追跡する執念深さを見せる(分かり易く解説するなら、アンデッド特攻武器を使っても「すごく痛いだけで鎮魂されない」)。
奴が歩みを止める時……それは復讐を成し遂げた時或いは、神がタキシムの復讐の代行を約束した時の二つに一つである。
この『復讐者の完成形』そのものなアンデッドの恐ろしい所は、倒す手段がない点ではなく、強い遺恨を持った人間なら、誰でもタキシムになりうる可能性がある点だろう。幸い、ターゲット以外には決して危害を加えない為、無関係な人達には紳士的なのが救いか。
また、復讐を果たさんと動いている間も、肉体の腐敗が進行しており、凄まじい腐敗臭を発している為、存在を察し逃げるだけならば容易なのも、無関係な人達には有難い(悪臭を放っている以上、迷惑なのは事実だが)。
創作上のタキシム
ゲーム作品でもモンスターとして登場するが、原典の強さをそのまま反映する訳にはいかず、普通の手段でも倒せる(単に動けなくしただけかも知れないが……)アンデッドモンスターになっている。
- FF11のTaxim:グスタフの洞門に出現する、スケルトン族のノートリアスモンスター。高位精霊魔法を駆使する黒魔導士。
- 生命の楔のタキシム:スケルトンの色違い。同系統の最強種で、通常攻撃に毒の追加効果。
関連タグ
スンダル・ボロン:こちらも同じ復讐を根幹とするアンデッド。違いはスンダル・ボロンは女性限定であり、正面から見れば普通の美女に見える。
殺されて井戸に捨てられた聖女がチート怨霊になりました:詳細は異なるものの『アンデッドへと化生したヒロインの復讐劇』である以上、実質的にタキシムが主役の物語と評価できる。