七葉寂照秘密主
なのはじゃくしょうひみつしゅ
※魔神任務第三章第五幕のネタバレを含みます。自己責任の上でご覧ください。
概要
魔神任務第三章(メインストーリー・スメール編)のボス。
またの名を「正機の神」。
教令院がスメールの全てを見捨ててまで追い求めた狂気にして、執行官「博士」の実験の一つ、「人の手で神を創り出す」計画の一つの到達点である巨大な機械人形。
雷の神の心と被検体・スカラマシュが中核に組み込まれており、彼が自らに纏わる概念を拡張させ「神」として覚醒した姿でもある。
ストーリーにおいて
- 魔神任務第三章第五幕
数多の協力者の助けでついに巡り会い、自らを止めるべく動き出した旅人とナヒーダをスメールシティの地下深くの工房で待ち受ける。
これまでの名を捨て、「神」としての傲慢と狂気と共に振るわれるその力は、作り物ながらもまさしく神の領域に足を踏み入れており、旅人たちは為すすべも無く圧倒され、彼はあっけなくナヒーダの神の心に手をかけた。
……はずだった。
彼が勝利を確信したその時、風景がひび割れ、崩れ去る。
ナヒーダもとい知恵の神ブエルは、かつて彼の贄としてスメールの民が強いられた168回にも渡る花神誕祭の輪廻と同じ「夢境」を、意趣返しとして同じ回数作り、戦闘を繰り返して経験を蓄積させていたのだ。
これを缶詰知識化してアーカーシャ端末を持つスメール人の脳に送った。そこで解決策を導く協力を願う事で「神の名のもと、全ての民の叡智を束ねる」というアーカーシャ本来の機能を復活させ、旅人の戦う力へと変えた。
今やスメールの全ての知恵はこの「神」と戦うために注がれている。
それらを束ねた「新型アーカーシャ端末」を携え、「ブエルの一人目の賢者」として神々の戦いの代行者となった旅人は、「偽りの神」を裁断すべく、決戦へと身を投じる……。
攻略
第1形態
第三幕の劇中で登場した「神の未完成品」と同じ姿の形態。上半身のみで移動はしない。
- 腕を組み、広範囲に雷元素の爆弾を撒く
- 雷元素のレーザービームを複数本発射し、回転する
- 手に雷元素を宿し、地面に叩きつける
- 水元素の竜巻を複数発生させる
- 水元素の円を描き破裂させる
- 左手から炎元素を発射し、地面を焼く(炎のダメージエリアが残る)
- 右手に氷元素を宿し、地面を叩きつける(氷のダメージエリアが残る)
以上のような大規模な攻撃を行うが、攻撃後はフィールドに「エネルギーブロック」が残る。これを取ると「新型アーカーシャ端末」にエネルギーがチャージされる。
地面に各元素マークのギミック「元素呪法陣」があり、陣の上でフルチャージされた「新型アーカーシャ端末」を開放すると、呪法陣を発動させゲームを有利に進めることができる。
- 雷:1回の発動で発動した呪法陣側の半身を抑圧し、2回の発動で一時的にダウンを奪える。
- 炎/氷:氷/炎のダメージエリアを解除できる。
- 水:継続的な回復効果を得られる。
- 風:一時的に上昇気流を発生させる。雷のビーム攻撃の回避に役立つ。
第2形態
下半身とドッキングした完全体。
- ブラックホールのような球体から、旅人を追いかける雷元素攻撃を取り出す
- 雷元素の巨大な槍を地面に叩きつける
- 雷元素で踏みつけ→叩きつけ
- 天井に宇宙のような模様を作り、巨大な球体を呼び出して突き落とす
- 炎/水/氷元素の爆弾を召喚する
- 風元素と水元素の同時直線攻撃を行う
- 足に炎/氷元素を宿し突撃
- 必殺技「刹那生滅」(即死攻撃)
戦闘突入時は物理攻撃が無効化されるシールドが展開されているため、敵の戦闘状態に反応して起動する「新型アーカーシャ端末」の自動射撃でシールドを削る必要がある。この形態でも攻撃の後にエネルギーブロックが残り、これを取得したり、召喚物の破壊(耐久度ゲージの色で宿っている元素が分かる。弱点元素でなら簡単に破壊可能)や本体への攻撃などでチャージが完了すると強力な「照準攻撃」を行うことが出来る。
シールド破壊後に放たれる必殺技「刹那生滅」は長いチャージの後にフィールド全体に即死攻撃が行われる。「照準攻撃」でダウンを奪うことでしか阻止できず、チャージのためには同時に召喚される滅度機(自動攻撃装置)を破壊する必要があるが、基本的に雷・水以外の元素攻撃でしかダメージを与えられない。
このため、タルタリヤ、雷電将軍、八重神子等の水・雷元素使いでの単騎攻略は不可能。常に元素攻撃を撃てる法器使いが活躍できるが、一部の滅度機は高所に浮遊するため、ナヒーダやクレーのような対空能力に乏しいキャラは逆にオススメできない。
ダウンを奪うと本体を直接攻撃できる足場と、そこに飛ぶためのクローバーマークが現れる。時間の許す限り全力を叩き込むと良いだろう。削りきれずに足場が消えたとしても、後は物理攻撃も通るし、自動射撃で体力を直接削ることが出来るようになるため、死なないように立ち回ることさえ心掛ければ勝利は目前だ。
「神」について
この「神」は人間と神の主観によって「偽りの神」と言われているが、別の観点から見れば真なる意味での神と言える存在でもある。
知能や実力のあらゆる面において人を超える力を持ち、平等な失敗を与えることで人を計り、俗世のあらゆる苦難を垣間見続けた過去を以て人を観る、神の定義に当てはまる存在と言え、事実その身には神特有の特質が不可逆に宿る事となった。
…しかし、ロボットの躯体に出力を集中させている関係上、そのコアである人形は、背部に繋がれた導管がなければ赤子のようにか弱い存在と成り果てるリスクも負っていた(この考えについてはボスの説明などに記されている)。
余談
- 他のストーリーボスと同様、攻略後はウィークリーボスとしていつでも再戦可能になる。
- ただし、ストーリー上での突入場所=秘境となる今までのウィークリーボスとは違い、今回は全体マップで見てスメールシティの右側のチンワト峡谷の「淨琉璃工房」が再戦時の秘境となる。この入り口は上記のストーリームービーで戦闘の余波で開いたことが描かれている。……が、初見ではハッキリ言って分かりにくい。いつもの感覚でスメールシティ中を探し回った旅人も少なくないのではないだろうか?
- 基本は新型アーカーシャ端末に攻撃を任せて、「照準攻撃」ができるようになるまで攻撃を避けるか耐えまくるというキャラクターの強さが影響を与えにくい耐久戦がメインとなるため、シールドサポーター(鍾離、ディオナ等)やヒーラー(珊瑚宮心海、バーバラ等)が居れば比較的楽に攻略できる。しかしシールドを割りダウンを奪った後は直接火力も通じるようになるため、アタッカーの育成も十全に行ったほうがより楽になることは確かである。
- 若陀龍王に対する岩神モラクスのように、彼の過去に深い関わりを持つキャラを参戦させると特殊ボイスを聞くことが出来る。なお、特殊ボイスは若陀龍王のように戦闘開始時ではなく、キャラクターの戦闘不能時に再生される。
- 実装日の11/2時点では、BGMの繋ぎのタイミングがずれる、一部端末でボイスが再生されないなどの不具合がある。また現時点では仕様かバグかわからない要素も複数ある。
- 作中でのセリフについては聖遺物「華館夢醒形骸記」のカバーストーリーを読み、彼の過去を紐解く事で真意が理解できるだろう。
- 神というよりもどう見ても巨大ロボだが、妹の雷電将軍もファンから「将軍ロボ」と呼ばれる戦闘形態禍津御建鳴神命がある。
- 禍津御建鳴神命は意識空間でのみ存在するが、正機の神はスカラマシュをコアに現実世界に作ったものである。
- 腕のパーツは共通であり、教令院か博士がどこでそれを手に入れたのかは不明である。