概要
富士見ファンタジア文庫の二大巨頭、『スレイヤーズ』と『魔術士オーフェン』の公式コラボ。それぞれの作者である神坂一と秋田禎信による共著。
2001年に雑誌『ドラゴンマガジン』の増刊雑誌として刊行され、後に2005年6月に単行本化、同年7月にドラマCD化した。
『オーフェン』の出版社移籍に伴い、2013年9月に再単行本化、同年10月に電子書籍化された。
物語は「神っぽいもの」を名乗るヴォイドという男によって作り出された世界で、リナとオーフェンが冒険をするというもの。そのため、いわば従来のファンタジーRPGに近いスレイヤーズ世界と、かなり科学技術が発達したオーフェン世界が違和感なく共存できている。
主人公二人が(普段の素行があまりに悪いためバカ扱いされやすいが)かなり頭がよく非常に適応力が高いため、互いの世界に対する齟齬を読み込むのも速い、という特徴が生かされている。
また、『スレイヤーズ』のあらいずみるいと『オーフェン』の草河遊也によるコラボイラストは必見。童顔なあらいずみオーフェン、違和感ゼロの草河リナや、無駄に美男美女な変態コンビなど、ここでしか見られない挿絵が盛りだくさんである。