断裁分離のクライムエッジ
だんさいぶんりのくらいむえっじ
概要
所有者に『呪い』を齎す殺人鬼の遺品と、それを手にした殺人鬼の子孫達による殺人ゲームを描いた作品。
物語は呪いの一種により永遠に切れない髪を持つヒロインと、彼女を守る為に殺人ゲームに身を投じた主人公を中心に描かれる。
『月刊コミックアライブ』(メディアファクトリー)2009年5月号か2015年9月号まで連載された。ー単行本既刊7巻。
2013年4月からテレビアニメ版が放映中。
用語
基本用語
殺害遺品(キリング・グッズ)
殺人鬼達が犯行に用いていた凶器に、“髪の女王”ゼイヴルファが呪いをかけたことで特殊能力と殺人衝動を付与された「殺人鬼の遺品」。
代償(インステッド)
殺害遺品の権利者(オーサー)の殺人衝動を引き受ける人間。具体的には殺害遺品による殺人の真似事を受け入れる。
醜聞(ゴシップ)
殺人マニア。権利者同士の殺し合いを楽しむといった猟奇的な趣味を持つ人間達により組織されている。警察の上層部とも繋がりがあり、世界的な重鎮が中枢にいるとも言われている。
主な殺害遺品
断裁分離のクライムエッジ
“地下室の悪夢”ことノーマ・グレイランドの所持品。鋏。現在の権利者は灰村切。髪の女王を切れる『呪禁無効』と、紙の如く全てを切る『切断強化』の特殊能力を持つ。後には人を切った際に相手の苦痛を増やさせる『痛覚増加』が加えられた。
昏睡昇天のインジェクション
“悪意の天使”ことナインティンゲイルの所持品。注射器。現在の権利者は病院坂病子。能力は部位に関係なく血管に針が刺さる『薬効必中』、注入した薬剤の効果を数十倍に引き出す『薬効強化』。対象は自らも含める為、いわゆる“ドーピング”を行うことも可能。
判決執行のルールブック
“法の蛮人”ことガリヴァルディの所持品。本。現在の権利者は中嶋正義。『条件殺害』の能力を持ち、以下のルールに該当した場合、相手を必ず絞首刑に処す。ルール①:対象が重犯罪相当の罪を犯している(判断は権利者の良心に基づく)、ルール:②現行犯もしくはそれに準ずるだけの証左がある。
鮮血解体のオープナー
殺人鬼を必要とせず制作された特殊な殺害遺品。現在は“受注製品”ことエミリー・レッドハンズの所持品。サバイバルナイフ。クライムエッジと同じ切断強化、傷の治癒を阻害する『止血停止』、そして他のナイフ(46本まで)に上記2スキルを適用できる『遺品属性付与』を持つ。
主な登場人物
灰村切(はいむら・きり) - cv:花江夏樹
主人公。中学二年生の少年。『断裁分離のクライムエッジ』の権利者。女の子の髪を切るのが好きな髪フェチ。
武者小路祝(むしゃのこうじ・いわい) - cv:小岩井ことり
本作のヒロイン。中学二年生の少女。どんな鋏でも切れない呪われた髪を持ち“髪の女王”と呼ばれる。クライムエッジの代償。
病院坂病子(びょういんざか・やまね) - cv:福原香織
中学二年生の少女。『昏睡昇天のインジェクション』の権利者。法子の言うことを聞かないと動けない、また寂しさからも極度に姉に依存している。
病院坂法子(びょういんざか ほうこ) - cv:内山夕実
病子の双子の姉。インジェクションの代償。
皇鼎(すめらぎ かなえ) - cv:遊佐浩二
醜聞の一員であり、教授(プロフェッサ)と呼ばれている。祝と病院坂姉妹の後見人でもある。殺人事件や権利者同士の殺し合いを楽しむといった性癖を持っている、ちなみにロリコンである。
中嶋正義(なかじま せいぎ) - cv:石田彰
『判決執行のルールブック』の権利者である殺し屋。切に祝を守る為の戦いを正当化出来るか否かを問う。警察に追われる身だが、皮肉にも警察官が代償となっている。
エミリー・レッドハンズ - cv:日高里菜
祝の父親を知っている少女。自らを受注製品(オーダーメイド)と名乗る。殺害遺品の権利者であるものの、とある理由により、代償を必要としない。
アニメ
2013年4月よりTOKYOMX、AT-X他にて放送開始。