志波海燕
しばかいえん
俺たちの体は死ねばいずれ塵となり尸魂界をかたちつくる霊子となる
その時心はどこへ行く?
心は仲間に預けて行くんだ
巻頭ポエム
その疵深し、海淵の如し
その罪赤し、死して色無し(30巻)
プロフィール
概要
元十三番隊副隊長。故人。
没落した名門貴族志波家の長男で、空鶴と岩鷲の兄。
才能に恵まれた人物で、流魂街の出ながら真央霊術院の入試に1回目で合格。その時点で霊力は護廷十三隊の副官補佐クラスだった。その後6年あるカリキュラムをを2年で卒業、5年で副隊長まで登りつめる。(隊長の浮竹十四郎からは副官になるよう熱心なスカウトを受けていた。)
気さくな性格で面倒見がよく、上級貴族・朽木家の養女として周囲から浮いていた朽木ルキアにも分け隔てなく接している。
ルキア曰く、「知らぬ間に陽だまりに手を置いていたような暖かさ」を持った人物。白哉とのわだかまりにより重く沈んでいたルキアの心を優しくほぐした。
妻・志波都とは仲の良い夫婦であったが、虚メタスタシアよって彼女が食い殺されると、仇討ちのための戦いに単身で挑む。これは海燕による誇りを守るための戦いであった。
しかし斬魄刀を消滅させる能力により苦戦させられ、さらには霊体ごと融合されて自我を失い仲間に襲いかかる。
最終的には体を乗っ取ったメタスタシアごとルキアに刺されて戦死するという悲惨な最期を遂げた。この際、海燕はルキアや浮竹に最期まで恨み言など決して言わず、自らを救ってくれた感謝の気持ちと迷惑をかけた謝罪の言葉を遺した。
この出来事はルキアの心にトラウマを遺し、大切な部下を助けることができなかった浮竹や、肉親である空鶴と岩鷲の心にも大きな影を落とした(アニメ版では融合された際僅かながら海燕の自我が残っており、原作と違い海燕自身が自らルキアが構えた刀に飛び込むような形に描写されている)。
破面篇において、十刃のアーロニーロ・アルルエリによってメタスタシアごと取り込まれ、肉体を利用されていたことが判明。虚圏に乗り込んだルキアは、海燕の容姿や声、記憶、霊圧、能力などを完璧に再現させたアーロニーロに苦しめられることになる。
詳細はアーロニーロの記事にて。
斬魄刀
- 捩花(ねじばな)
解号は「水天逆巻け『捩花』」。
解放するとトライデントの形状となり、水を操る能力を持つ。
作中には海燕による使用描写は無いが、ルキアには片手首を軸とした回転による舞うような流麗な槍捌きと水による攻撃と語られ、アーロニーロが海燕の記憶を基に同様の戦い方をした。