概要
穀物を精白した際に出る果皮、種皮、胚芽などの部分のことである。
麦の場合は「ふすま」と呼ばれる。
ブラン(英: Bran)は糠とふすまとの両方をまとめて呼ぶ言葉である。
ぬか漬けと糠味噌
ぬか漬けに使われる米糠(こめぬか)は玄米を精製する際に取り除かれる、玄米の外皮である。
糠床(ぬかどこ)はぬか漬けの漬床(つけどこ)に用いる糠味噌のこと。
漬床(つけどこ)とは糠、麹、味噌などを利用し、野菜などの材料の味に発酵を利用した独特の旨味と香りを加えた漬物を作るためのもの。
糠味噌(ぬかみそ)とは 米糠に、煮たててさました塩水を注ぎ味噌の固さに練って発酵させたもの。
その他の利用法
昔は体を洗ったり床を磨いたりするのにも利用されていた。
糠にまつわる言葉
糠に釘
糠に釘を打ち込んでもなんの手ごたえも無くすんなり通ってしまうことから、なんの手ごたえも反応もないことを言う。
ぬかみそが腐る
音痴なこと。かつて一人で楽しみのために歌うには、ぬか漬けを貯蔵しておくような倉や納戸の中くらいしかなかったことに基づくとされる。
糟糠の妻(そうこうのつま)
長年のあいだ貧しくても苦楽を共にしてきた妻のこと。「糟」は酒粕のこと。由来は後漢の宋弘が劉秀の姉を嫁にしてはどうかときかれたが、長年付き添ってきた妻を捨てるわけにはいかないとして辞退したことによる。
ぬかみそ臭い
やたらと所帯じみている女性のこと。
ぬか喜び
一度は喜んだものの、すぐに当てが外れてがっかりするような儚い喜びのこと。