『さぁ、レイス共!ひと暴れといこうか!』
概要(部隊)
正式名称「第20機械化混成部隊」。地球連邦軍のMS部隊である。
隊長はトラヴィス・カークランド。
隊員は戦闘要員のフレッド・リーバーとマーヴィン・ヘリオット、輸送機パイロットのエドワード・リー、オペレーターのドリス・ブラントの4名。
独特の薄い青系統の塗装を施されたMSを扱う。
…が、「第20機械化混成部隊」は表向きのカモフラージュで、実際のところは地球連邦軍の軍規を犯し、極刑の執行を待つ犯罪者たちから各ジャンルのスペシャリストを選出し、罪状の抹消などを条件に危険な任務に向かわせる…という特殊部隊を兼ねた懲罰部隊で、更に突き詰めると、それを率いる【グレイヴ】というコードネームで呼ばれる将校の私兵部隊(プライベートアーミー)である。
故に、隊員は本来は「居るはずのない人間」であるため、部隊は「レイス(亡霊)」の名で呼ばれ、隊員同士も本来の名ではなく【フィクサー】、【リッパー】、【ボマー】、【ハイヤー】等のコードネームで呼ぶ。
属するMSも陸戦型ガンダムの改修機やガンキャノン重装型、ガンダム・ピクシーと高性能なものが多いが、その殆どが【ダイバー】ことドリス・ブラントが偽装した命令書で横取りしたものである。
普段は表向きの第20機械化混成部隊として任務に従事しているが、【グレイヴ】から指令が下ると「レイス」として任務を速やかに実行する。
「レイス」としての任務は、グレイヴにとって邪魔となる、またはなり得る人物を暗殺したり、物資を横流ししている味方を殲滅したり…と私的かつ非合法ではあるがいわゆる憲兵に似ており、やましいことをやっている軍人にとっては恐怖の存在となっている。
しかし、オデッサの戦いが終結し、連邦軍が優勢となったことで【グレイヴ】にとって「レイス」の存在は無用となり、その存在を抹消すべく謎の青白いMSを始めとした追手を差し向けられることになる…
モビルスーツとしての概要
陸戦型ガンダムをスレイヴ・レイス部隊用にカスタムしたモビルスーツ。センサー・光学カメラ・通信システムなどを最新の物へと更新している。
頭部は典型的なガンダムヘッドから外れ、ジム・スナイパーカスタム(Ver.Ka)の頭部装甲にガンダムフェイスを埋め込んだようなアウトラインで、アンテナは後頭部左右にロッドアンテナを1対備え付けている。
詳しくはスレイヴ・レイス(MS)の項目を参照。
余談
本作の字幕では「レイス」の当て字に「亡霊」として充てているシーンが散見されるが、現実では「生霊」の類を指すことが多い。…だが、本来ならば死人のはずの人間が在籍する懲罰部隊ならば「亡霊」を当てるのも言い得て妙と言えるだろう。
詳しくは当該項目参照。