『さぁ、レイス共!ひと暴れといこうか!』
概要(部隊)
正式名称「第20機械化混成部隊」。地球連邦軍のMS部隊である。
隊長はトラヴィス・カークランド。
隊員は戦闘要員のフレッド・リーバーとマーヴィン・ヘリオット、輸送機パイロットのエドワード・リー、オペレーターのドリス・ブラントの4名。
独特の薄い青系統の塗装を施されたMSを扱う。
…が、「第20機械化混成部隊」は表向きのカモフラージュで、実際のところは地球連邦軍の軍規を犯し、極刑の執行を待つ犯罪者たちから各ジャンルのスペシャリストを選出し、罪状の抹消などを条件に危険な任務に向かわせる…という特殊部隊を兼ねた懲罰部隊で、更に突き詰めると、それを率いる【グレイヴ】というコードネームで呼ばれる将校の私兵部隊(プライベートアーミー)である。
故に、隊員は本来は「居るはずのない人間」であるため、部隊は「レイス(亡霊)」の名で呼ばれ、隊員同士も本来の名ではなく【フィクサー】、【リッパー】、【ボマー】、【ハイヤー】等のコードネームで呼ぶ。
属するMSも陸戦型ガンダムの改修機やガンキャノン重装型、ガンダム・ピクシーと高性能なものが多いが、その殆どが【ダイバー】ことドリス・ブラントが偽装した命令書で横取りしたものである。
普段は表向きの第20機械化混成部隊として任務に従事しているが、【グレイヴ】から指令が下ると「レイス」として任務を速やかに実行する。
「レイス」としての任務は、グレイヴにとって邪魔となる、またはなり得る人物を暗殺したり、物資を横流ししている味方を殲滅したり…と私的かつ非合法ではあるがいわゆる憲兵に似ており、やましいことをやっている軍人にとっては恐怖の存在となっている。
しかし、オデッサの戦いが終結し、連邦軍が優勢となったことで【グレイヴ】にとって「レイス」の存在は無用となり、その存在を抹消すべく謎の青白いMSを始めとした追手を差し向けられることになる…
概要(機体)
機体データ
型式番号 | RX-79[G]SW |
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所属 | 地球連邦軍第20独立機械化混成部隊『スレイヴ・レイス』 |
製 | 地球連邦軍 |
生産形態 | 試作装備評価試験機? |
頭頂高 | 18.0m |
本体重量 | 53.0t |
出力 | 1,350kW |
推力 | 53,000kg |
装甲材質 | ルナ・チタニウム合金 |
固定武装 | ビームサーベル2振、胸部バルカン砲1門、胸部マルチランチャー1門 |
携行武装 | ビームライフル、100mmマシンガン、ロケットランチャー、180mmキャノン、ショートシールド |
概要
陸戦型ガンダムをベースとしてセンサー・光学カメラ・通信システムなどを最新の物へと更新したモビルスーツ。
頭部は典型的なガンダムヘッドから外れ、ジム・スナイパーカスタム(Ver.Ka)の頭部装甲にガンダムフェイスを埋め込んだようなアウトラインで、アンテナは後頭部左右にロッドアンテナを1対備え付けている。
ランドセルは後のジム改に採用される高出力スラスターを搭載した物に変更されている他、両肩にはジム・ストライカーに先駆けウェアラブル・アーマーを装備するなど、当時開発中であった試験装備の実験機としての側面が強い。
なお、武装に関しては陸戦型ガンダムと対した差異は無い。背面のフォークがオミットされコンテナを背負えなくなったため180mmキャノンを解体・収納して持ち運べなくなった程度。
名称は同機が配備された部隊『スレイヴ・レイス』(犯罪者の罪状抹消を条件に連邦軍高官の一人がプライベート・アーミー的に結成した特殊部隊)に由来する。
本来は別部隊に配備される予定であったが、同隊に所属するドリス・ブラントの書類偽造によってレイス隊へ配備され、隊長のトラヴィス・カークランドの乗機として運用された。
フルアーマー・スレイヴ・レイス
漫画版にのみ登場(ストーリーには関わらないがゲームではDLCで操作可能)する機体で、ペイルライダーとの戦闘で大破したスレイヴ・レイスを改修した機体。型式番号RX-79[G]WR。
頭部装甲は陸戦型ガンダムの物がベースとなり、そこにスレイヴ・レイスのアンテナが引き継がれたことで4本角になっている。
スレイヴ・レイスでは両肩のみに限定して装着していたウェアラブル・アーマーを全身各所に装着したことで防御力を向上させている。左腕部シールドはジム改などに用いられる大型でオーソドックスなものになった。
また、バックパックにはミサイルランチャーの改造品と、鹵獲したグフ・カスタムのガトリングガンを搭載した改造ウェポンラックが装着されており、これを装着する目的でバックパックは通常の陸戦型ガンダムのものへと換装された。
また、右腕にはショートシールドの裏に100mマシンガン2基を改造した2連装マシンガンを仕込んでおり、脚部にミサイルポッドを装備しているなど、「フルアーマー」の名に恥じない火力・防御力の強化が行われている。
漫画版単行本に収録されている機体設定では、左腕部シールドの裏にコンテナを装着して小型ビームライフルを収納できるギミックが紹介されているが、漫画本編やゲーム媒体では採用されていない。
ガンプラ
陸戦型ガンダム(パラシュート・パック仕様)のリデコ・成型色変更で2020年にパラシュート・パック仕様としてプレミアムバンダイ限定で発売された。
ゲーム本編では装備していないが当然08小隊OPで陸戦型ガンダムが使っていたパラシュート・パックも付属し、ランドセルの形状変更に合わせ新規造形されたジョイントパーツで装備も問題なく可能。
他に一般販売の陸戦型ガンダムから追加されたパラシュート・パック仕様の新規造形品の中ではロケットランチャーは残っている一方で、ネットガンとミサイルランチャー、ジムヘッドは付属していない。また陸戦型ガンダムから付属していたコンテナも削除されている。(フォーク式のバックパックは付属するが余剰扱い)
余談
本作の字幕では「レイス」の当て字に「亡霊」として充てているシーンが散見されるが、現実では「生霊」の類を指すことが多い。…だが、本来ならば死人のはずの人間が在籍する懲罰部隊ならば「亡霊」を当てるのも言い得て妙と言えるだろう。
詳しくは当該項目参照。