概要
アメリカ合衆国とアイスランドの関係(アメリカがっしゅうこくとアイスランドのかんけい、英語:Iceland–United States relations)は、アメリカ合衆国とアイスランドの両国関係の事である。両国関係は協力と相互支援に基づいており、両国は個人の自由・人権・民主主義に対する関与を共有している。アメリカの政策はNATOの同盟国として、世界平和の強化・人権の尊重・経済発展・軍備管理及びテロとの戦いを含む法執行機関の協力という共通の目的に関心を持つ国として、アイスランドとの緊密で協力的な国家関係を維持する事を目的としている。
両国の比較
国名 | 政体 | 現在の首脳 | 国土 | 人口 |
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アメリカ合衆国 | 大統領制 連邦共和国 | ジョー・バイデン | 962万9091平方キロメートル | 3億3189万3745人(2021年12月) |
アイスランド | 議院内閣制 共和国 | カトリーン・ヤコブスドッティル | 10万2775平方キロメートル | 37万6248人(2022年5月) |
歴史
1941年9月に外交関係を樹立し、同月にリンカーン・マクヴェイが最初の駐アイスランド大使となった。アメリカは1944年6月にデンマークからのアイスランドの独立・共通の王の下でのデンマークとの連合・第2次世界大戦中のドイツとイギリスの占領を承認した最初の国であった。アイスランドはNATOの加盟国だが、独自の常備軍は存在しない。
1951年5月にアメリカとアイスランドは2国間防衛協定を締結し、アメリカがNATOに代わってアイスランドの防衛の手配を行う・アイスランドにおけるアメリカ軍の基地権を規定した。アメリカ軍はもはやアイスランドに常駐していないが、協定は引き続き有効である。2006年3月にアメリカはアイスランドの防衛を継続すると発表したが、同国に軍を恒久的に駐留させる事はせず、同年9月にケフラヴィーク基地が閉鎖された。